満開に咲く推しを観ていたい

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幕が上がるとはどういうことなのか『バクステ!3rd stage.』観てきました

バクステ!3rd stage.

久しぶりの観劇が、この作品でよかった。
初日に、観にこられてよかった。



⚠︎多分にネタバレを含む感想の始まり始まり⚠︎

















「初日、おめでとうございます」
ずっ………と、この言葉を言いたかった。叫ばせてくださった。私は声には出せなかったけれど、心の中で一緒に叫ばせてくれた。喜ばせてくれた。それが先ず第一に、何よりも幸せでした。



舞台の幕が開けるために欠かせない存在を、状況を、想いをぶつけてもらい、全身でキャッチできた気がした。観客に届けられる想いの熱さと厚さを、どうにか言葉にしたいのに私はその術を持っていない。
あの2時間、あの物語の中にいて、演劇が演劇たる最後のひとピースになれたことを、本当に幸せに思います。








文章まとまらないので、箇条書きで印象に残ったシーンをあげていきます~!セリフはうろ覚えです(´∩ω∩`)




・初日が無事終わって、上坂さんと才木さん

「今日はいい酒飲んでくださいね」
「明日はどうなるか分からないですもんね」

現実とリンクした台詞に篭められたおふたりの感情が、こぼれ落ちてきました。
本当に、文字通り、明日はどうなるか分からないのが今の演劇界隈を包む現状。
ここでの「明日」はその意味通り翌日を指しますが、「未来」という意味でも「明日」は使われますよね。感染状況によっては翌日の公演を打てるか分からない、もっと大きく括れば演劇という分野の未来もどうなるか分からない。そのような中での今日の公演。
2時間があっという間なのはいつもの事なのですが、なんだか普段よりも余計に刹那的な時間だったと感じます。



・魂の叫び「初日、おめでとうございます!!」
(お願いします!でした?私の幻聴じゃないですよね…???!?)
を初日に聞けたこの!この!!!!気持ち!!!!この言葉がきっと数時間前のバクステ!のバクステで叫ばれていたはずで、それを思うと自分があの空間にいることが奇跡のように思えました。

でもね、私思ったんですけどね、感染状況のように抗えないような運命的な部分は、奇跡って呼んでもいい。
でも、舞台の幕は奇跡だけでは上がらない。
人の力と想いがある。それが合わさることを奇跡と呼ぶこともあるし、実際私も「奇跡だなぁ」ってよく言葉にしている。だからこそ思う、今日この公演が打たれたことは奇跡なんかで片付けられないんだって。
奇跡なんかよりもっと爆発的な尊さがあるんだ、人の想いって。そんなことを思ってしまいました。




・その人の中の宇宙の話
信じるものがある人は、人の信じるものも大切にできるんだなって。宇宙がある人は、人の宇宙を大切にできるんだなって。舞台監督・毛利さんのこと大好きになっちゃったよ…………!!!!!!


・制作の上坂さん
初日までの3日間、上坂さんが物理的に?舞台に干渉することってなかったと思うんです。表現難しいんですけど。

ざっくりとしたイメージだと、舞台裏の隅で座ってPCと向かい合って多分色んなところの大人たちとやり取りしてた。スケジュール進行とか現場を取り纏めるとか、制作さんのお仕事には詳しくありませんが多分あそこの段階まで行くと見守ったりフォローしたり問題なくスケジュールが進む方に重心置かれますよね制作さんって。
という!お仕事モードの上坂さんが!!!最後の最後にみんなの力が合わさってチームがひとつになった時に熱い気持ちを爆発させるのがよかったんですっていう叫び!!!!あぁ~~~~よい!!!!!!!

なにも~~~!!!上坂さんそんなパッション秘めてたなんて、も~~~!!!もぉ~~~!!!!ってなるんですよ。
途端に語彙力低下しちゃって申し訳ないんですけども!!

はぁここか!ここなのか!とね。制作助手・上坂登の宇宙の爆発させどころはここかと!!たまりませんでしたね…



・仕事をするということ
みんなそれぞれに物語がありました。明かされる部分の大なり小なりはあれど、そこにいたのは紛れもない生きている人間達でした。
でもプロとして目の前の仕事に向き合っている。それぞれの宇宙がある。誇りがあって信じるところがあって、真剣に取り組んでる。でも仕事人としての幕が降りたら、そこにいるのはやっぱりただの「人間」なんですよね。

取り繕う仮面も鎧も何もない上坂さん。
あなたに似合うのは黒いリボンなんかじゃない。喪服なんかより、ピンクのネクタイつけて現場走り回んなさいよ!ってユイちゃんが言ってくれてるんだ。
最後のあのお祝いの熨斗がついたやつ、お酒かな?ユイちゃんからのお祝いなんだろうなって、そう思ったんですよね。

フォトジェニックな君、はもう話もしてくれないんだ。最後まで君の裏方でいるよって言ってくれたのに嘘つきだったって。あの歌詞が表すところの意味を考えて、震える肩を遠くから見て、あぁこんなにも上坂さんはただの「人間」なんだと気付かされました。あれっっほど力強い仕事人の顔を見せてくださった直後だったもので、余計にそれが響いた。





途中で舞台裏を見ているのか、芝居観ているのかわからなくなるんですバクステ!は。

だからこそ「私が見ているこの裏でも、同じようなことが巻き起こってきたのか~!!そして今も巻き起こっているのかもしれない~!!!」って感動とワクワクの嵐だったし、カーテンが決意の赤から血の赤になる様はありありと目の前に浮かび上がったし、阿久津くんにはこれからもみんなのこと溢れるアドレナリンでもって褒めちぎって欲しい(観客代理!みたいで愛しかった)



と、こんな感じの殴り書き感想でしたが、まだまだ書き足りないので追記なり第2弾なり書けたらいいなって思っています。
『明日』、ちゃんときたよ!!!!って心の中で暴れたい!明日も観劇したい!できない!!!悔しい!!!








最後になりますが、感染対策等については公式でアナウンスされている通りに出来ることをひとつずつ確実に行われておりました。ありがとうございます。
日常は戻らないと言われつつも、観劇のことだけを考えられる日々がまたやってくるようにと願わずにはいられません。

どうか千穐楽まで、無事に「初日」の幕が開き続けますように。