満開に咲く推しを観ていたい

▽世界はずっと あなたに今日も 笑いかけている

幕が上がるとはどういうことなのか『バクステ!3rd stage.』観てきました

バクステ!3rd stage.

久しぶりの観劇が、この作品でよかった。
初日に、観にこられてよかった。



⚠︎多分にネタバレを含む感想の始まり始まり⚠︎

















「初日、おめでとうございます」
ずっ………と、この言葉を言いたかった。叫ばせてくださった。私は声には出せなかったけれど、心の中で一緒に叫ばせてくれた。喜ばせてくれた。それが先ず第一に、何よりも幸せでした。



舞台の幕が開けるために欠かせない存在を、状況を、想いをぶつけてもらい、全身でキャッチできた気がした。観客に届けられる想いの熱さと厚さを、どうにか言葉にしたいのに私はその術を持っていない。
あの2時間、あの物語の中にいて、演劇が演劇たる最後のひとピースになれたことを、本当に幸せに思います。








文章まとまらないので、箇条書きで印象に残ったシーンをあげていきます~!セリフはうろ覚えです(´∩ω∩`)




・初日が無事終わって、上坂さんと才木さん

「今日はいい酒飲んでくださいね」
「明日はどうなるか分からないですもんね」

現実とリンクした台詞に篭められたおふたりの感情が、こぼれ落ちてきました。
本当に、文字通り、明日はどうなるか分からないのが今の演劇界隈を包む現状。
ここでの「明日」はその意味通り翌日を指しますが、「未来」という意味でも「明日」は使われますよね。感染状況によっては翌日の公演を打てるか分からない、もっと大きく括れば演劇という分野の未来もどうなるか分からない。そのような中での今日の公演。
2時間があっという間なのはいつもの事なのですが、なんだか普段よりも余計に刹那的な時間だったと感じます。



・魂の叫び「初日、おめでとうございます!!」
(お願いします!でした?私の幻聴じゃないですよね…???!?)
を初日に聞けたこの!この!!!!気持ち!!!!この言葉がきっと数時間前のバクステ!のバクステで叫ばれていたはずで、それを思うと自分があの空間にいることが奇跡のように思えました。

でもね、私思ったんですけどね、感染状況のように抗えないような運命的な部分は、奇跡って呼んでもいい。
でも、舞台の幕は奇跡だけでは上がらない。
人の力と想いがある。それが合わさることを奇跡と呼ぶこともあるし、実際私も「奇跡だなぁ」ってよく言葉にしている。だからこそ思う、今日この公演が打たれたことは奇跡なんかで片付けられないんだって。
奇跡なんかよりもっと爆発的な尊さがあるんだ、人の想いって。そんなことを思ってしまいました。




・その人の中の宇宙の話
信じるものがある人は、人の信じるものも大切にできるんだなって。宇宙がある人は、人の宇宙を大切にできるんだなって。舞台監督・毛利さんのこと大好きになっちゃったよ…………!!!!!!


・制作の上坂さん
初日までの3日間、上坂さんが物理的に?舞台に干渉することってなかったと思うんです。表現難しいんですけど。

ざっくりとしたイメージだと、舞台裏の隅で座ってPCと向かい合って多分色んなところの大人たちとやり取りしてた。スケジュール進行とか現場を取り纏めるとか、制作さんのお仕事には詳しくありませんが多分あそこの段階まで行くと見守ったりフォローしたり問題なくスケジュールが進む方に重心置かれますよね制作さんって。
という!お仕事モードの上坂さんが!!!最後の最後にみんなの力が合わさってチームがひとつになった時に熱い気持ちを爆発させるのがよかったんですっていう叫び!!!!あぁ~~~~よい!!!!!!!

なにも~~~!!!上坂さんそんなパッション秘めてたなんて、も~~~!!!もぉ~~~!!!!ってなるんですよ。
途端に語彙力低下しちゃって申し訳ないんですけども!!

はぁここか!ここなのか!とね。制作助手・上坂登の宇宙の爆発させどころはここかと!!たまりませんでしたね…



・仕事をするということ
みんなそれぞれに物語がありました。明かされる部分の大なり小なりはあれど、そこにいたのは紛れもない生きている人間達でした。
でもプロとして目の前の仕事に向き合っている。それぞれの宇宙がある。誇りがあって信じるところがあって、真剣に取り組んでる。でも仕事人としての幕が降りたら、そこにいるのはやっぱりただの「人間」なんですよね。

取り繕う仮面も鎧も何もない上坂さん。
あなたに似合うのは黒いリボンなんかじゃない。喪服なんかより、ピンクのネクタイつけて現場走り回んなさいよ!ってユイちゃんが言ってくれてるんだ。
最後のあのお祝いの熨斗がついたやつ、お酒かな?ユイちゃんからのお祝いなんだろうなって、そう思ったんですよね。

フォトジェニックな君、はもう話もしてくれないんだ。最後まで君の裏方でいるよって言ってくれたのに嘘つきだったって。あの歌詞が表すところの意味を考えて、震える肩を遠くから見て、あぁこんなにも上坂さんはただの「人間」なんだと気付かされました。あれっっほど力強い仕事人の顔を見せてくださった直後だったもので、余計にそれが響いた。





途中で舞台裏を見ているのか、芝居観ているのかわからなくなるんですバクステ!は。

だからこそ「私が見ているこの裏でも、同じようなことが巻き起こってきたのか~!!そして今も巻き起こっているのかもしれない~!!!」って感動とワクワクの嵐だったし、カーテンが決意の赤から血の赤になる様はありありと目の前に浮かび上がったし、阿久津くんにはこれからもみんなのこと溢れるアドレナリンでもって褒めちぎって欲しい(観客代理!みたいで愛しかった)



と、こんな感じの殴り書き感想でしたが、まだまだ書き足りないので追記なり第2弾なり書けたらいいなって思っています。
『明日』、ちゃんときたよ!!!!って心の中で暴れたい!明日も観劇したい!できない!!!悔しい!!!








最後になりますが、感染対策等については公式でアナウンスされている通りに出来ることをひとつずつ確実に行われておりました。ありがとうございます。
日常は戻らないと言われつつも、観劇のことだけを考えられる日々がまたやってくるようにと願わずにはいられません。

どうか千穐楽まで、無事に「初日」の幕が開き続けますように。

弁当屋の四兄弟-令和二年版-

スプリングマンさん制作の舞台
弁当屋の四兄弟-令和二年版-』観劇して参りました。

どこかの町の、今にも潰れそうなお弁当屋さんの、とある家族のお話。この家族に起こった物語の目撃者となれて、胸が暖まり充たされる帰り道でした。



家族だからこそ言葉にしにくい気持ちが沢山あって、本心を語るのは恥ずかしくて、近いからこそモヤモヤしちゃって、大好きだからうまくいかなくて、自分は二の次にされている気がして、どこかでズレた歯車を直すことも難しくて、甘えても許される『何か』が家族にはあって。
彼らが家族だから、こんなにも色々なことが難しい。それはあまりにも愛おしさを孕んでいました。


真面目に話すのはむずむずしちゃう清朝の気持ち、すーっごくわかる。
家族だからこそ何でも言い合える、がスムーズにできない源家のみんなが不器用で愛おしい。

お母さんが日毎に疲れていき、やがて家を出る。お父さんはどんどん体調を崩し、あっけなく他界する。その過程で、そこからの日々で、四兄弟各々がいろんな思いを抱えたからこそ今があるんだなと、一人一人の人生に思いを馳せてしまう。
物語が進むにつれてどんどんあの家族が愛おしくなっていました。



私は自分が長女なのもあり、信秀の『自分がなんとかしなきゃ』精神が痛いくらい刺ささりました。(信秀みたいに背負うものなんてないので同じにしちゃったら申し訳ないのですが)でもやっぱり親に何かあったら私が、って思ってしまうから信秀の気持ちには共感してしまいます。

自分には向いていないことだって分かっていながら、それでも立ち止まっていられない。
清朝のために」と大義名分を掲げていた信秀には、ある種の依存があったと思います。そうすることで自分を保てたから。長子って、下の子が時に羨ましかったりするんですよね。自由だなぁ~~って。別に縛ってなんかいないのにね、誰も。お父さんがどれだけ自分の生き方をしていいって言ってくれても、「そこ」に進むのを選べない弱くて臆病な自分のことを「弟のため」を免罪符にして許していたのかなぁと思っています。本当に不器用で愛おしいです。



幼い清朝は、忙しなく動く父親の背中や、弁当の匂い、料理をする時の音、そういう世界を楽しんでいたんだろうな、大好きだったんだろうなって思い浮かぶ。
本当に大好きだったんだろうな、お父さんのこと。

お弁当を不味い、と吐き出した清朝の頭を思わず叩いてしまった信秀は、清朝にだけはそれを言われたくなかったんだろうなと思い至って泣いてしまいそう。
父親の愛を一身に受け、料理の才能もある。それなのに。それなのに、真っ直ぐ立とうとしない血の繋がらない弟。
人の心は難しいから、弟のことをこういう風に思っていたんだろうなって言いきれない。それくらい深く、複雑に入り組んでいるのでしょうね、長男から三男への気持ちは。嫉妬や羨望がありながらも、それでも自分がこいつを守らないといけない、って気持ちがあったからこそきっとここまで弁当屋を続けてこられたのかもしれない。



五月さんが出ていったのは瑠宇玖がまだ赤ちゃんの時。きっとお兄ちゃんは瑠宇玖にとってずーっと親代わりだった。
そう考えると「いつも清ばっかりだ」っていう不満を抱える彼を包み込んであげたくなりますよね。なんだか自分は後回しにされている気がする。世話焼きの長男と手のかかる三男、一人で立っていられる次男。そこで家族が完結している気がして、自分だけいつも蚊帳の外。自分を表現する方法をファッションに見出したのもわかる気がする。兄たちのやり取りを整理してあげる瑠宇玖を見ていて、この家の末っ子君は冷静に物事を俯瞰で見る術を学んできたんだろうなぁと愛おしくなりました。


そして、龍子守なるファンクラブが作られるほどの人気者だった龍盛。生徒会長になるくらいのしっかり者。
でも、家族に何も言わずハワイへ移住したあたりやっぱり『次男』なんだなぁと思った。それがすごーく好きです。しっかりしているけれど、自由なんですよね。長男だから・次男だから、なんて関係ないように育てたいのが親心なんだけどやっっっぱり子どもってそうやって育っていくんだよね。不思議だよね。

でも家を離れているからこそ、こうやって危機の時にはなんとか力になりたいと奮闘するところに、彼の立ち位置は『お兄ちゃん』側なんだなぁって思いました。




清朝がお弁当のおかずの何がダメなのか、どうしたらいいのかって話し出す瞬間がとても好きでした。
愛しいゲージがぐんぐん急上昇していった。だから余計にそれを素直に出せない、こんがらがった心の中が愛おしくて愛おしくてたまらなかった。自分のその才が家の力になるって絶対に分かっているのに、上手く噛み合わなくなった歯車をどう正していいかわからない。
愛おしかったなぁ全てが。何回愛おしいって言っても足りないし、言葉にする度に愛おしさが増すループ。

お噂はかねがねだった関修人さん。このどうしようもない三男坊が麦わら帽子被ってたの…?と驚きで目が離せなかったです完敗です。清朝の着ていたTシャツのカラフルなカメレオンはレオ・レオニの絵本『じぶんだけのいろ』の主人公ですよね。とっても大好きな絵本なので密かに嬉しかったです。


本当に四兄弟愛おしいんですけど(しつこい)、最後に作中で「おぉっ」て嬉しくなったところを書いて終わりたいと思います。
龍盛と清朝がずっとバチバチしていましたが、浮気発覚して情けない姿晒した龍盛がしょぼしょぼとお店に向かう時、清朝が面白そうについて行ったんですよね!それが本当に嬉しくて…!
「こいつにもダメなところあんじゃねーか!」って清朝側の心の壁がなくなった瞬間だなぁ~~兄弟歩み寄りの第一歩だ~!人間にとっては小さな一歩だが源家にとっては大きな一歩です!拍手!!!!って胸が熱くなりました。





かつて岩倉さんが語った四兄弟と、今の彼らに乖離がなかったことが本当に愛おしかったです。
変わらないもの。変わるもの。
変わらなかった彼らが、今まさに変わった彼らが、きっとこれからもっと変わっていく彼らが、心の底から愛おしい。

今日もどこかの町のお弁当屋さんに、ハワイのどこかに、源家のみんながいる。みんなそれぞれ自分の好きな生き方をして、笑っている。もう二度と会えない寂しさは、源家への愛おしさに変換して耐え忍んでいきたいと思います。

本当に素敵な時間でした。
ありがとうございました。

納谷健さんの好きなところ78個

本日、2019年8月7日は
劇団Patch 納谷健さん
24歳のお誕生日でございます!!!!!!
はい拍手!!!拍手ありがとう!!!!!!!!
生まれてきてくれてありがとう!!!!!!
今日もこの世に存在してくれていてありがとう!!!!!!
役者という道を選び私の前に現れて心を奪ってくださってありがとう!!!!!!!!!
この世知辛い世の中であなたにひとつでも多くの幸せが降り注ぐことを願っています。



こんなおめでたい日にはどでかい花火を一発打ち上げねばならぬと思い、ブログ記事どんな内容にしようかなと考えた結果好きなところを書きだしてみようと思いました。
せっかく(?)納谷さんだから78個(ひゃっこはおおいとかそういうことではない)

同じこと言ったり、それは好きなところ?紹介文では?みたいなところもありますが大目に見てください。
納谷さんを観たことのある誰かの目に触れた時に「納谷くんってこんな人なんだ~」って伝わったら嬉しいです。


それでは早速スタートだよ!



納谷健さんの好きなところ78

1.お芝居
これはもう一目見た瞬間。
きっかけは梅棒さんの『超ピカイチ!』徳重マサチューセッツ翼くん。ノンバーバルな作品での雄弁すぎる目と身体の表現に一気に転がり落ちて秒でリピチケを決め秒でWeプレ加入し秒で名古屋遠征を手配した。

そして台詞ありの作品を観てより一層その表現の幅と、細かさ丁寧さ、その役のバックボーンが伝わってくるような作り込み、舞台の上でその役が生きていることを感じさせる温度感。そんな所にも惹かれました。
初めて彼のお芝居を観た人であっても、いいなぁと思わせるパワーがありますありがとうございますそうです彼が納谷健です。


2.表現することへの貪欲さ
その「いいなぁ」を実現させるのは彼の中の貪欲さ
表現の場に身を置くことに生を見いだしているのだと思います。


3.声
声めっっっっちゃよくないですか???
素の声もお芝居での声も。ちなみにお芝居での声は役のイメージに合わせて高低や深みや色気を操れるので毎回第一声聞くのが楽しみ。色気のサトクリフ(SPECTER)と雄みの鷹(天守物語)が今のところの二大巨頭。
毎回「本当に23歳…?」ってなる声してるんです。ちなみに納谷さんと同じ劇団の井上拓哉くんも声が良くて「本当に23歳…?」ってなります。芝居もいいです。Patchの同い年コンビ以後お見知りおきを。


4.手
男の子の手!手のひらが大きい!
只今絶賛上演中の天守物語で手の大きさにときめくシーンがあるので早く円盤が欲しい。


5.全てをスキルアップに繋げる
私生活での経験、これまでのお仕事での経験、彼の歩んできた道に無駄なものは一切ない。と思える。
ストイックすぎるわ~~なぁ~やぁ~さぁ~んって心の母上が歌いだす。


6.等身大の男の子感
仕事にストイックかと思いきや、ゲームやアニメが好きだったり、恋人とはお揃いのマグカップ持ちたかったり年相応な男の子な顔見ると私はきゅんとします。弟みがすごい。


7.目ぎゅってするやつ
納谷さんファンに伝わって欲しいんですけど、癖なのかな?目に力入れる時にぎゅってやりませんか?なんかこう、ギンってやるやつ…瞼に力入れるというか…あれです


8.笑い方
本当にツボ入った時の「ひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!」って声が聞けると私はとてつもなく幸せになる。
PatchのメンバーとのLINEライブとかでよく見かける。


9.テコンドー
特殊スキル。
13年間意地で続けてきたらしいのですがそれだけで13年も続けられるなんてそれは最早才能です。
アクション大好き芸人なので、跳んだりはねたり回ったりする姿が本当に好きです。翼くんのあの決め技で落ちたようなものです…。


10.目
真っ直ぐな目をしていらっしゃる
見透かすというよりは、見据えている。ただひたすらに前を、高みを。そんな目が好きです。


11.162cm
よいですね。何がいいって、本人も仰っていますが確実に彼の武器です。小夜ちゃん初めてみた時にそれを強く感じました。あの体躯から放たれるキレキレのアクションの威力たるや。


12.シャキってしてる
姿勢いいですよね。役者さん皆さん体幹鍛えてらっしゃるから基本的に姿勢いいですけど、座っている時とかシャンっとしてる。意識もしてるんだろうなぁって。素敵です。


13.綺麗な言葉遣い
話す時はもちろんのこと、文章を書く時に話し言葉にならないところも好きです。


14.笑った時の目
幸せそうな笑顔が大好きです


15.鼻筋
好みのお顔の方並べるとだいたい似たような鼻筋してます(?)


16.くだけた時の口調
ばりばりの関西ボーイなので気心知れた方と話している時のテンポのいい会話と言葉選びが好き


17.筋肉
よい。ほどよい。脚の筋肉しっかりされてますけど、肩と二の腕も素敵だと思います。


18.周りの人からすごいって言われるところ
同業者から「すごい」とか「尊敬」とか言われるのって本当に素敵なことだと思うんです


19.太陽みたい
お日様みたいに照らしてくれる。暖かく、時に熱く輝いている。陽の気に溢れているなぁって思います。


20.月みたい
さっきお日様って言った舌の根も乾かぬうちに。
でもそうなんです、そこが納谷さんの魅力なんです。陰と陽。太陽と月。相反するそれらを内包しているから目が離せない。
強く輝く太陽のようでもあり、ひっそりと佇む静かな月のようでもあるんですよ神が創りたもうた奇跡なのでは。


21.風みたい
ひと所に留まらず駆け抜ける風のようでもあります。
穏やかだったり激しかったり冷たかったり暖かかったり、色んな速度と温度を持っています。


22.空みたい
常に変化し続けます。
いろんな色を持っています。


23.雨みたい
乾いた心を潤す恵みの雨
心を揺さぶるように打ち付ける豪雨
どちらの性質も持ち合わせております

森羅万象に例えるシリーズでした。


24.一瞬で物語の世界につれていってくれる
いつだって一瞬でその世界に引き込まれるんです


25.イラスト
難しくて読み解くのが難解な時もありますが(正直)、思考の一端を知ることが出来るのはとても楽しいです。あと単純に絵が可愛い!
絵って頭の中写してるじゃないですか、それを見せてくださることへの感謝もあります。


26.ツイートが可愛い
日常のツイートは本当にひとりごとつぶやいてますって感じでかわいいです。文体もかわいい。


27.歌声
そもそも声が好きなので歌声ももちろん好きです。
ソロイベでの愛しさと切なさと心強さ感じる歌声は今でも耳に残ってます。


28.ダンス
めっっっっちゃ好きです。めっっっっっっっっっちゃ好きです。身体の使い方を知っている方とお見受けします。緩急のつけ方とか体のパーツごとの動かし方とか、専門的なことはわからないけど見ていてスッキリする踊り方です。
個人的にはまたジャズが見たいです…超ピカ!定時制OP狂乱Hey Kids!!本当によかったんです…


29.アクション
ここまで書いてて思いましたけど本当に何でも屋さん!
言わずもがなですね。百聞は一見にしかずですぜひ見てください。



30.研究熱心なところ
今やってる天守物語の鷹もですけど、役を演じる上での掘り下げ方がすごい。妥協を知らない。


31.ファンのことを大事にしてくれている
言葉の端々に常に感じる、応援する側を大切にしてくださっているところ。これに関しては同じ劇団の星璃さんから「健ほどファンのことを考えているやつはいない」的なお墨付きでを頂いております…!(言葉はうろ覚え)


32.ふざけてる時の楽しそうな顔
いたずらっ子の笑い方が本当に可愛いです


33.劇団Patchを大切にしているところ
34.納谷健個人も大切にしているところ
両翼でこれからも羽ばたいてほしいです
ボクカツDVDください


35.語彙が豊富
本当に23歳?シリーズです。
言葉が豊かです。


36.色んな言い方で伝えてくれる
語彙が豊か故に色々な表現で自分の考えや気持ちを伝えようとしてくださる!


37.絶対にぶれない軸を持っている
人として役者として一本筋が通っていらっしゃるし、自分の中で大事にしているものがある(と思える)


38.納得するまでとことん突きつめる
中途半端は許せない(と思える)


39.なんでも取り入れようとする姿勢
経験は全て自分の糧に


40.無責任なことは言わない
有言実行・不言実行の姿勢を貫いていらっしゃる


41.恐怖すら感じる表現欲
彼のその表現欲(そんな言葉はない)は私にある種の恐怖を抱かせる。どこまでいってしまうのだろう…って。これはとてつもない褒め言葉です。


42.日々最高を更新してくれる
43.過去作品の姿もいつ観ても輝いてる
常にその時の120%だから色褪せない


44.美味しいものを食べた時の顔
これが好きじゃないオタクはいない


45.努力家
シンデレラボーイなんて言わせない。
突然舞い降りてきた小夜ちゃん役ではなく、そこまでの繰り返しの挫折と燃える想いで今があります。


46.腰の低さ
47.かしこまりすぎてぎこちなくなるところ
アフトで初対面というレアパターンだったからかもしれない。でもかわいかったです。


48.でも距離詰めるのも上手
基本人懐っこいというか、I'm OK You're OKの方だと思います。自分から心開くようにしているというお話を聞いて素敵だなと思いました。


49.いの一番にゴミをまとめるところ
梅棒鶴野さん談。
「お疲れ様でしたーってみんなが自分の荷物まとめてる時、納谷くんは自分の席はとっくに片付いてて、ケータリングとかのゴミ袋をザッとまとめてた。そんな人初めて見た。」
くぅ~~~~~~~!!!!!!!
その話に対しての梅澤さんの「グッドにグッドを重ねてきたねぇ~」もお伝えしておきます。くぅ~~~~~!!!


50.こう在りたいがはっきりしている
ビジョンが明確


51.髪型
今のかきあげ本当に好きです。前髪ないのぐっときます。
でもかつての黒髪少年も好きです見てみたかった…


52.芝居への安心感
安定・安心の納谷健と各所で思われている(と思っている)
いやでも本当に毎回「今回もかましてくださるのでしょう!」って信頼しかないのがすごい


53.身体のしなやかさ
ダンスもアクションもあのしなやかさだからこそなせる技


54.なや(78)で8/7生まれなところ
好きなところ…?
運命的だなと思います


55.まだ見せてない顔がありそう

56.それでいて全部をさらけ出してくださっている
見せられる部分では全部をさらけ出してファンにぶつかって下さっている。でもまだまだ見せてない顔があると思うので楽しみです。


57.台本何冊も真っ黒にするところ
書き込みで読めなくなるので毎回何冊かもらってるってお話好きです


58.縁を手繰り寄せるところ
人との出会いを大切にされる方だと思うので、縁は必然と繋がっていくのだと思います


59.お互いに頑張ろうって言ってくれるところ
私は"私の頑張る"を頑張ります


60.演劇や芝居から愛されている
一色洋平さん談
61.演劇LOVE
井俣さん談

言葉にならない胸が詰まる


62.到達地点を見据えたスキルアップ
自分が今何をすべきか、努力を怠らない

63.叶えたい未来を実現しそうなところ
そう思わせる力がある


64.気持ちがあって言葉と動きがあるお芝居
ガラスの仮面で印象深いセリフ。納谷さんのお芝居にはいつもそれを感じる


65.お芝居で返してくださる
ファンの好きの気持ちへの返事は板の上で輝く姿


66.生きてる
今この瞬間も生きていてくれてる

67.文字に心がこもってる
ブログやツイート。
力強い言葉が並んでいます。

68.故に文字が音声再生される
言葉が生きてる


69.一文が短くスッキリしている
文章書くのが上手


70.膝小僧
膝小僧


71.練習中なことも共有してくれる
ギターとかアクロバットとか
納谷さんが多重影分身できたらいいのに


72.本当に23歳(24歳)なのか疑う人生観
人生観というか、物事の考え方というか
ファンになってまず驚いたのはそこ


73.七つの大罪好きなところ
私も好きだからファンになった後にメリオダスだと知って大興奮したし大興奮のまま友だちに「めっちゃメリオダス!」って動画見せた
余談ですがもし何か漫画作品が舞台化したらマギのジャーファルくんやってほしいなってずっと思っているんです。アリババくん属性なのはわかってますが、ジャーファルくんのアサシンの顔つき絶対に似合うので。


74.これだけ好きなところがあるところ
書き出してみるとここまで早かった


75.稽古期間中はSNSやらなくなるところ
あっ、今追い込み中?だなって伝わってくるのが好きです


76.これからも好きが終わらないと信じられる
永遠なんてないのはわかっているけど


77.納谷健というお名前
字面がいい。最高。
あとは健っていいですよね。健やか。


78.表現すること、お芝居、演劇がとにかく好きなところ
これに尽きます!
つまりは単純に納谷さんのことが好きなのさ





以上!!!!

あの日、梅棒公演誘ってくれた友人にありがとう。素敵な役者さんを知るきっかけをくれてありがとう。それも今日伝えたいことの一つだったりします。


納谷さんの好きなところは沢山あるけど、結局は納谷さんが表現することを愛してやまないところが好きなんだと思います。これからもずっと、板の上で沢山の人生を生きてください。あらゆる世界を旅してください。私はこれからも勝手について行きます。

役者さんが演じるから、私達観客はその人生を垣間見ることができます。その世界に足を踏み入れることができます。そんな観劇の日々をありがとうございます。





今日もこの世界に推しという存在を感じる
そんな幸せをありがとう!

『スタンレーの魔女』感想

観劇してきました


(原作未履修者の感想なので「ふぅ~ん」くらいに呼んで頂けますと大変助かります…)
以下作品内容触れておりますのでお気をつけください。
全体のふわっとした感想です…!

















松本零士作、スタンレーの魔女。
時は1940年代太平洋戦時下の海軍爆撃隊に所属する男達の物語。
そして戦争の時代に死んでいった男達の物語………ではなかった。


今回の作品、登場する彼らは時代に翻弄されて命を奪われた訳では無かったんだと思う。彼らはみんなその時代に生きて、生きて、ただひたすらに自分の生を全うしていた。
戦争は何もかもを奪っていくけれど、彼らの心は多分、奪われてなんかいなかったんだと思う。
でもね、孤独だから死んでしまったハーロックと、仲間がいたから生き残れた敷居くんと、残酷なのはどちらなんだろうか。







物語一番最初、敷居くんが操縦席に座っている後ろでみんなが「じゃあな」って穏やかな笑顔で去っていく姿に、(これは死ぬ順番では…)って思って観ていたのですが当たらずも遠からずといった感じでしょうか…。
足立が最後から2,3番目?だったことしか覚えてない私の落ちこぼれ頭め!次観る日は石田中尉と後藤の順番ちゃんと確認するんだぞ!


その冒頭のシーンがとても印象的で、終盤みんなが機体の重量を下げるためにどんどん装備を落としていく時に(飛び降りないで…飛び降りないで…)って願ってましたがそれは叶わずでした。




最後、敷居くんが目を覚ましたら周りに誰もいなくて、みんなが飛び降りたことに気付かされるシーンは、飛び降りる描写がない故にとても呆気なくみんなの死が描かれていたと思います。(ここの暗転でその後の展開を想像してしまって、過呼吸起こすんじゃないかってくらい息が上がってしまって苦しかった…)


もし彼らが機体から身を投げる場面が舞台上で展開されていたら、あんなに笑顔に溢れた日常を過ごしていた彼らの死を突きつけられる、とてつもなく辛い物語になっていたのだと思います。
いや実際辛いんですけど…!
でもリアルな死の描写は多分、あの作品には必要のない要素だったのでしょうね。だから描かれなかったし、描かれなかったからこそ最初の場面がフラッシュバックしてつらかった。

みんなはずっと、空を飛んで、山を超えて、戦って…そんな夢を追いかけていた。そこには絶望も苦しみもなくて、ただ彼らの心に灯る炎が明るく照らしていた。
だから、死を描いて彼らの日々を悲しみで塗り潰す物語にすることはなかったのかなって。



彼らのロマンが「お国のために」ではなく「空を飛びたい」だったことがまたとても…アツいというか。そっかぁ、って。そうだよねって。飛びたいよね、もしかしたら彼らの中には飛びたくて志願した人もいるかもしれないよね。あの時代その方法しか無かったもんねって。これは私の勝手な妄想ですけど。
明言されていないだけで彼らの心の中にあったとは思います、お国のためにという気持ちは。でもやっぱり「飛びたい」が強かったんだろうなぁって私は感じた…(感想を書く時に必要なのは、私はこう感じた!を忘れないことだっておばあちゃんが言ってたもん嘘じゃないもん))

とは言っても、足立が最後ずっと右腕の日の丸を握りしめていたのはグッときました。足立~~も~~!!!!!!!!足立の後藤を呼ぶ叫び声がつらくてつらくて。







最初のみんなの、「それじゃあな」「おう」って軽くて穏やかな雰囲気からして敷居くんが気付かない内にみんな静かに飛び降りて行ったのかな…機体がガタガタ傾いて操縦不能にもなったかもしれない。そんな危機迫った状態でひとり、またひとりって敷居くんに夢を託していったのかな。

観てる間私は地上にいるミナコちゃんたちの気持ちになってました。一瞬。みんなが爆撃機に乗り込むための装備を身につけている時。
あなたがそこにロマンを抱いていることを知っているから行かないでなんて言えないけど、死なないで。どうか生きて帰ってきてほしい。無事でいて。みたいな…2次元追ってても夢女にならないけど舞台みると突然こうなるの不思議。っていうのは置いておいて。





前半のゆったーりとした日常を描く笑いのシーンは、

「演劇を作る上での究極の理想は、遊んでいるうちに出来上がってしまうこと」という御笠ノ。俳優たちは、演じる人物をどう存在させるか、様々な角度からアプローチしていく。

というエンタステージさんの記事で読んでいた御笠ノさん流のやり方を感じました。
役者さん方が自由に役を動かす中で生まれるやり取りに委ねているからこそ得られる空気感なのかなぁって。そういうのって横の繋がりや信頼関係があってこそだと思うので、故に【劇団っぽい】と末満さんも感想を述べられていたのでしょうか。

初日ってどうしても空気が固くなると思うんですけど、思いっきり笑えてとっても楽しかったです。明日以降日替わりネタみたいなものがあるのか、楽しみです~








生と死だけでない戦争モノってどんなのだろう。
その時代を生きた若者の生き様ってどんなのだろう。

と、観る前ずっと考えていて。葛藤とかそういうのかな。泣いてしまうな…と思っていたのですが想像とは全然違いました。

戦争モノなのに“死”が全然近くなかったことに驚きました。死というより、死への恐怖、かな。
自分が死ぬことへの暗い感情が全然漂っていなくて、彼らは最初から最後まで、心やその瞳に自分のロマンや夢の炎を燃やしてひたっすらに生きていたのが強く感じられて。

飛びたい、
山を超えたい、
飛びたい、
飛びたい飛びたい飛びたい!!!
ってギラギラと目を輝かせる彼らはまるで少年のようで。


時代が違えば、という中尉の台詞は苦しかったです。
今の時代なら、令和の今なら、彼らは死なずに済んだかもしれない。でも人は生まれる時代を選べない。
彼らは自分たちが生まれた時代に、自分の夢やロマンを乗せて、生きていたんだなぁって。
戦争モノの新しい形を知ることが出来た気がします。



最後カーテンコールでばっと出てくるみなさんの顔が、自分はこの時代を確かに生きていたんだっていう誇りに満ちていて悔いなんてなくて、そこで更に涙が止まらなかったです。
カーテンコール一回目はまだキャラクターのヴェールを脱ぎ切っていないと思うので余計にそう感じただけかもしれないのですが…!





まだ観劇予定が何度かあるのが本当に楽しみです。
彼らは事実として死んでしまったしそれが辛くて泣きもしましたが、不思議と清々しさの残る観劇後でもあります。
けれども敷居くんの最後のシャウトはやっぱりつらい。みんなが居なきゃ意味が無い。
みんなは敷居くんに夢を託したけど、それはとても残酷なことだなぁって思ってしまった…。


以上、初日の簡単な感想でした。
次観たら各キャラクターに思いを馳せて感想書きたいな!

『12人の怒れる男』感想

おんっっっっっっっもしろかった!!!!!!!

舞台を観た直後はしばらく「すごかった」とか「狂ってた」とか「美しかった」とかそういう簡潔な言葉で頭の中を埋め尽くされるのですが、ナイコンさんの『12人の怒れる男』は「面白かった」が口からついて出てきます…!



以下ネタバレありですのでこれから観劇予定の方はお気をつけください!


















何が面白かったのか自分の中で噛み砕くと、
2時間板の上に立ち続ける12人の陪審員たちの激しい会話と感情の応酬とか、事件の証拠や証言について紐解いていく謎解き要素とか、十二人十二色の登場人物とか、そのそれぞれの気持ちの表現が観ている側にパチッとはまる時の気持ち良さとか、そういうのだったと思います。






会話と感情の応酬は本当に息を呑むような激しさでした。

一瞬これが脚本のある舞台であることを忘れ、本当に12人が存在してこういうやり取りをしていると思ってしまうくらい。


竹下さんは11号の真っ直ぐさがとってもぴったりで、自由と豊かさを忘れてしまっている、最早気付いてすらいない私の中の7号に喝を入れてくれた。

7号と11号のぶつかり合いはぱっちのオタクな私としては昂るものがありましたね~!!!!!ストーリー上でもとてもいい場面でしたし。
真剣に、正義を求める。彼にとってあの議論の場はもどかしさで淀んだ空間だったのでしょうね。でも自分の信念を伝えることで相手に響いた何かがあるって感じられたと信じているので、これからはちょっとでも上を向いて歩けるといいな。





7号のヘラヘラ感が井上さんの若いオーラに似合ってる~!と思ったのも束の間、口を開けば出てくる憎まれ口に減らず口、無礼なもの言い…。

個人的には割と本当に気分悪くなる感じでした。9号、11号に対する態度とか目を背けたくなったくらい。
でも日本人(って一括りはいけないけど)、みんな7号みたいな所あるよねって思いました。7号だけでなく他の人も、日本人の縮図?みたいな。

考えることの放棄であったり、本当は何を主張するべきか気付いている(かもしれない?)のに欲を優先したり、早く終わる方を選んだり、真の自由や豊かさを与えられていることに気付かなかったり…





そんな7号が11号に自分の考えを述べろと突きつけられて、無罪だと思うって口にした時に「一人の人間の人生が変わった…」って思いました。大袈裟だけど。

他の陪審員もそうだけど、この2時間自分の損得のためでない議題で感情ぶつけ合って、考え方や生き方や人生がみんな少なからず変わっていってるなぁって感じます。
他人を認めたり、自分の考えを持ったり、臆せず意見を言ったり。


自分の意見を変えるのって、大人になればなるほど難しいことですよね。プライドだってある。その人の生き方によっては、自分の考えを他者の意見によって変えるなんてありえないってタイプの人もいるだろうし…。


でもそれくらい大きなことを彼らはしていたんだなぁって。
バチバチし合ってた人達が最後部屋を出る時にちょっと目合わせて通じあってるところ、好きでした。他人だけど、もう知らない相手じゃない感じ。裁判がおわればもう会うこともないだろうけど、でもきっとふとした瞬間にあの蒸し暑い夏の日を思い返す。
人生変わった瞬間、と上に書きましたが実際そう簡単に人の考え方や生き方は変わらないかもしれない。でも彼らはもう偏見や感情でぶつかることの愚かさを知っている側の人間になったんですね。




7号が落とした扇子を11号が拾ってあげたところあれは元々の演出なのかアドリブなのか分からないんですけど、その瞬間の2人の空気感が昨日の敵は今日の…なんだろう…?みたいなそんな雰囲気でよかったんですよ~!(伝わって)



そして~~!!!!!
吉本さんの5号の第一声が本当~~~っっっによくて、最高によくて、泣いてしまいました私は。よいと言ってもハッピーな内容ではないんだけど。

表面張力で溢れる一歩手前みたいな、ちょっと押したら何かがこぼれ出してしまいそうな、張り詰めた空気を感じました。
吉本さんの繊細さが出てるんだろうなぁ~って全然詳しく知らないのに勝手な感想を抱く…。想像はだめって、事実からわかることを述べろってあれほど言われたでしょ!(?)

飛び出しナイフの扱い方を話す時とか、本当にスラムで毎日のようにナイフの喧嘩を観てきた青年がそこにいて、自分の過去に対する諦めや、やるせなさのような投げやりな雰囲気があったような気がします。
「今の姿には似合わない」の言葉で深々と頭を下げる姿に胸が詰まりました。これがきっかけで過去から自由になれるといいね。





あとは途中からエアコンが動いて涼しくなってからみんな冷静になっていくところに、暑さって人の冷静さを失わせるよね~って思ったのと、みんな上着脱ぐと有罪→無罪に考え方が変わるのが見た目でわかりやすい変化で面白かった。

8号だけ最後までジャケット着ていたのは彼が意見変わらなかったから?最後ロイヤル傍聴席に向かっていた時の表情が気になります…!み、みたい…!!!!って暴れだしそうでしたあの瞬間。

『無罪』の言い方も「有罪とは言えない」「有罪とは考えられない」みたいな表現だったのがなるほどなぁって。妥当だなぁって(言葉違うような気もしますが…)その中でも9号だけが「無罪だ」って言い切るのが興味深ったですね。







私はあの場にいたらちゃんと主張できるのかな。できる自分とできない自分、両方いるな。って考えるとあの12人、全員ではないけれど私の中に何人かいるなって思いました。他人の意見を様子見しちゃう私とか、面倒だからさっさと終わらせたい私とか、年上に上手く言えない私とか…。
怒っていることをきちんとした形で主張できる人間になりたいですね。というまとめでした。






とにかく!!!
面白くて、暑くて熱くてリピチケキメてしまいましたよ!予想してたけど!

話関係ない所だと、12号の佐藤さんがちょいちょい登野城さんとか井上さんに「かわいい」って言ってて「わかりまーーーーーーーーす!!!」って心の中で拍手喝采でした。全人類の弟みたいなお顔立ちされてますものね…。





本当に予想以上に面白く、終演して2時間経つのに未だ興奮冷めやらぬ状況です。次回観劇日が待ち遠しいです!

『COCOON 月の翳り 星ひとつ』月の翳り編 感想

月の翳り編☽︎‪︎.*·̩͙‬
観劇してきました。月の絵文字が可愛い。

星は観れてません!!!観劇予定の日に仕事入ってしまい行けずに終わりました…。
星みたかったなぁ…私の両の手は星に手が届かない…。





※以下感想です。考察とかは全然なくて本当にただの感想です。
ネタバレてますのでお気をつけてお進み下さいね!























痛い
苦しい
逃げ場がない

の三重苦でした。
泣ける作品!っていうよりも、なんだこれ…もうやめようよ…話せばわかるって…ね…お願いだからお話しよ…冷静に気持ち伝えあおうよ……。ってそれが出来たら繭期じゃないよね…はは……ってなりました。話し合えたとて理解し合えていたかはわからないですけども。終わったあとはとにかく“無”でした。ぼーっと一点見つめて動けなかった。胸のど真ん中がずどんと重たくなって、しばらく動き出す気力が湧かなかったです。








叫び声って、それを聞くだけで気持ちが侵食されていきますね…。疲弊といいますか、その気配に当てられるといいますか。込められている想いが爆発して空気がビリビリするのを感じる度に、少なくとも私にはその思いが届いているよ。あなたの痛い思いを、私は聞き届けるよ。って返してあげたくなりました。

感情が塊になって飛んできたあの感覚をどう説明していいか分からないのが悔しい。
あまりに絶え間なく、苦しさや、寂しさや、愛を求める痛々しい気持ちが流れてきた。それを受け止め続けてたら、終演時には完全にキャパオーバーで感情が機能停止してた。空気の質量が本当に重たかった。空気の圧で身体をぎゅっと押さえつけられて動けなくなる感覚。重たかったなぁ…。


とは言っても、理解しきれない部分は沢山ありますし、彼らが理解して欲しい相手は私ではないんですけどね…。
他人である以上100%理解し合うなんてことは不可能ですよね。『君は僕だ』なんてことはあるはずがないんだ…つらい…。のめり込みすぎた同一視って本当に恐ろしいです。心の支えにしている相手が自分を支えにしてくれていないと、一気に崩れちゃう。なんて、このシリーズのひとつの柱であるフレーズにまで悲しみを覚えてしまう。
吸血種、不老不死っていうファンタジーな世界ではあるけど、COCOONのストーリーの主軸が家族や愛やアイデンティティのお話だったからそういう所でも具合悪くなりそうでした。






イニシアチブだとか名前だとか、色々な呪いや支配があるけれど、結局は各々の捉え方や感情が左右するところが大きいのかもしれないなあと思うことがあります。(シリーズの大前提覆すようなことを、こんな新参者が何言ってるのかって怒られるかもしれませんけど!)
ラファエロが最後全てを受け入れて決意した、ウルを守れるくらい強くなるんだっていう覚醒にも近いような強い想いは、呪いではなく希望だと私は受け取りました。


自分を見て欲しいという絶望的な願いの中での、お父様に愛されるための手段。それはラファエロの中で光に向かう道筋だったはず。自分の人生を諦めたのではなく、受け入れて決意したように思えました。

あのシーンでの産声はウルの声でしょうか?ウルとラファエロとの年齢差詳しくわからないんですけど、ウルと自分に血の繋がりがないことに気付いたり…?それはさすがにないですかね…。
ウルが産まれる前の、ダリちゃんとラファエロの親子的な関わりってどんなやり取りがあったのでしょうね。その頃から厳しかったのかな。まぁでも多分物心ついた時にはウルがいて、ウルを守ることこそ自分の使命のように繰り返し言い聞かせられていたら歪んでしまうのも道理ですね…やりきれない。



ウルを守れるくらい強くなることが、家を守り、強いては自分を守ることに繋がるんだと、そんな愛をこめていて欲しい。ラファエロに救いが欲しい。

フリーダ様から厳格な父であれと願われた彼は、毅然とした態度で貴族としての姿勢を示し、父親であろうとしたのでしょうか。ウルは守る対象で、ラファエロは貴族として育て上げる対象だった。
ラファエロのあの怯え方を見ると完璧に愛情の与え方を間違えてしまった感ありますけど…。というか子育てにおいての愛情の与え方なんて、人それぞれですけどね!愛してるよー!ってしてあげることが答えだと思う人もいれば、厳しく接することが答えだと思う人もいるし。だからダリちゃんのあれそれはダリちゃん的には愛だったんだと!でも対応の差って子ども敏感なんだよって!!!!


私が乳母になってあげたい。ラファエロぼっちゃん、ばぁやが傍におりますよ。お外はもう冷えて参りましたから、お部屋に戻りましょう。鏡をご覧になってください。ぼっちゃんのお顔立ちは御両親によく似ていらっしゃいます。お母様に会いたい時は鏡を覗いてみては如何でしょうか(たのしい)




荒木さんの動きがお人形さんみたいに見える瞬間が多々あって、観ていてとても興奮しました。ただでさえお顔がお人形さんなのに…!
操り人形、マリオネット、そんな雰囲気があって最高に狂ってました。永遠に繭期の中で踊り続けてるんだなぁって割と本当に信じてしまいそう。TRUMPシリーズは基本的に終わらない悪夢だと思っていて、終演して幕が降りたらテープがキュルキュルって巻き戻されてまた一から始まるイメージ。厨二か!って。
荒木さんはその全ての記憶がありそう…って、実際に何公演もやってきているわけだから事実そうなんですけどね。





ラファエロが二択を迫られるシーンで個人的に熱いものが込み上げてきたのは、エミールが「僕はウルじゃない!」って言外にアンジェリコを選ぶように言ったところでした。エミールってばなんていい子なの…今でも涙が滲んでしまう。あんな状態で、僕は本当のウルじゃないんだから選ばないで!って言える?言えないですよ…。弟に見えていることで命が助かるならそれを利用してもおかしくないのに。
ディエゴはおばかさんだなぁ…こんなにいい子がそばに居るのに。本当に大バカ野郎のすっとこどっこいのおたんこなすだよ。



アンジェリコは、ラファエロが家名を背負って自分と競い合って生きることが本当の望みだった訳ではないと思いました。
君は僕で、僕は君。僕の唯一無二が君であるように、君にとってのそれが僕であってほしかった。ラファエロに愛されたかったのかなって思いました。(愛って、色々ひっくるめての愛ですよ!)








ところで私最近田中亨くんを褒め称える協会に入会したので早速会員活動させてもらいますが、本当に田中亨くん、いや、田中亨さん!!!田中亨さんという役者さんが!!!!!!!とてもすきです!!!!!!!!

ジュリオすきすきだいすきでした!嬉しい!田中くんの役が、純粋な気持ちで好きでいられる役で嬉しい!たまらなく愛しい!!嬉しい!!!!!
オペラグラス持っていかないタイプなので、しばらくどの子が田中くんかわからなかった。遠くからお顔の雰囲気とか背格好とかで判別するのはなかなか難しくて…。声聞いたらわかる!って油断していたら「あなたなのーー!??!!???」って驚愕でしたよね。


黒髪ロングにフリフリレースのお袖。
美人ーーー!!!!声低ーーーーーーい!!!僕ちゃーーーーん?!!??!
僕ちゃんキャラって普段そんなに好きにならないんですけど、そういうの凌駕してくるのが田中亨さんです。お高く止まっているように見せかけて、仲間思いの優しい子でしたねジュリオくん。えっ、普通…えっ……ジュリオ…普通の子だ……でも確実に繭期、それが凄い。だるそうでこの世の全てに退屈していて、お姫様みたいで愛おしい。


退屈しているとか言ってるけど放っておけないの、結局は楽しかったんだろうね。退屈退屈って言ってるけどその中でも彼との日々には間違いなく彩(いろ)があったはずなんですよ。ジュリオに視える感情の色とはまた違い、日々が彩られるような感覚があったんだと信じています。ところで顔の白い部分が少ないのって繭期抜けそうだったからなんですかね。わからない。




投薬を持ちかけられたジュリオが、キミは退屈させないなぁって揺らぎながらも、最終的にあちら側へ行くことを拒むのがいいですよね。

エミールにいっちゃだめだ!って止められる階段のシーンがとても印象的でした。
みんな大好きふせったーでディエゴとジュリオに関してのとても興味深い考察を拝見して、間違いなくそれです。となったので早く円盤がほしい。そうかもしれない裏設定(?)を頭に起きながらまた観たい…!






一時の退屈しのぎだといいながらも、ジュリオにとってディエゴやエミールとの日常は楽しかったはず。そこにあったのは友情だったはず。




最後の語りがとても好きでした。
クランに置いていこう。そしていつか懐かしむんだ、って。言葉ちゃんと覚えていられないのが悔しい。


『置いていく』ってとっても素敵な表現ですよね。
捨てる、忘れる、蓋をする、なかったことにする、そのどれとも違う。確かにそこにあったからこそ、置いていけるんですよね。

彼らの友情は終わっていないし、壊れてもいない。
でもそこに縋っていたらいけないんだっていう想いもあったのでしょうか。友情は血と共に流れて消え去ってはいないけど、道は確実に違えてしまったのが悔しいやら切ないやらやるせないやら。

大切な宝物だからこそ、共に過ごした場所に置いていくのがいいんだって、そんなこと言えちゃうジュリオ好きにならないわけがないんですよ…
そしてそれを落ち着いた低めの声で、大事なものを見つめる眼差しで語る田中くんがたまらないんですよ……




本当に田中亨さん、本当に。田中亨さん。本当。思い出したように、熱に浮かれたように、口を開けば「とおるちゃんが…」って言ってます最近。
本当に素敵な役者さんです…劇団Patch知らない友だちにおすすめするとしたらまず亨くんからかもしれない。
人畜無害そうなぽやぽやオーラで油断させておいてウォラァアアア!みたいな(?)


最近パチステの『羽生蓮太郎』を観たこともあって田中亨さんも~~~~~~~~~~~~~本当に~~~~~~~!!!!いい!!!!!!PASMOにチャージしてあげようね~!!!あっICOCAか!!!ICOCAチャージしてあげようね~~!!!!!の気持ちになるんですよ…
ちなみ2019年5月現在、正規購入できるパチステDVDの中でハブレンがいっっっちばん好きかもしれません。

田中亨さんは全人類のヒロインなのかもしれない(気付いてしまった顔)








話がぱっちさんになってしまったので心を鬼にして月の話に戻します。


最初にディエゴが『嘘』って言った時。繭期の中の自分が『本物』だから、屋上で希望を語ったのは『嘘』だと表現したんだと思いました。でも、本当の本当に、彼自身が『嘘』だった。

そんなことってある~??そんな悲しいイニシアチブがあっていいの~~????って暴れまくりましたが、イニシアチブなんて悲しくてつらいものばっかりだった…。
最後、お家の人がそんな子はいないって返事をしたのはイニシアチブが解けたから?自分の生い立ちを周囲に暴露したことで、ディエゴの中の"グランド家の子である"という意思が完全に消えてしまったからなのかな。んーーーーわからないことばかりです。







そして月の翳り編で、以前からそうだろうなと思っていたことが確信に変わった話。

グスタフの片目。そうだろうなって思ってました。片目の眼帯気になるなって思ってて、COCOONでそこに触れたらどうしようハハハとか思ってました。触れちゃったよ…。この事実を突きつけられた時、割とスっと受け入れられた自分には驚いたような、そんな気がしていたような。本当にグスタフに対しての怒りはほとんどなかったんです。


繭期を抜けて大人になったグスタフ。荒々しさはありながらも、かつて繭期だった頃のような獰猛さや凶暴性はもう見られない。怒りが湧かなかったのはそれもあったのかなぁ。
グスタフ自身が極悪非道で、人の命を何とも思っていないような性格だったら、腸煮えくりかえるくらいの想いで憎んでいたかもしれない。でも、そんな人はどこにもいなかった。憎みたかった"片目だけが銀色の吸血種"は繭期と共にどこかへ行ってしまってような感覚です。

むしろそんな繭期を美しいとして(いや、繭期は美しいんですけど)投薬実験をして、若きヴァンプたちの人生を私物化し狂わせたドナテルロに怒りと嫌悪感が増し増しになりました。






と、TRUMPシリーズってことを忘れるくらい人間臭いドラマでした。(人間じゃないけど)
薬から抜け出せない人たちと家名に縛り付けられる人たち。その周りの人たち。友情や愛や家族のお話。間違いなくTRUMPシリーズなんだけど、ファンタジーっぽくなくてドロドロしていた。


そんな月の翳り編でした。
さっぱり終わる!

サトクリフに思うこと。

ひとつ前の記事で、サトクリフについては別の記事で書きますと宣言したので早速。
令和の私は、鉄は熱いうちに打てをモットーに頑張って生きていきます。








サトクリフは私にとって、初めてのキャラクターでした(オタク何かと初めてを見つけがち)
推しである納谷さんが演じているのに、全力で「すき!」とは叫べなかった。その一番の要因は、主要人物に与えた傷が群を抜いて多かったこと。ハリエットとロダンに致命傷、萬里とノームには重症を与えていましたね。なんでサトクリフだったんだろう。そうでなかったらまた私の気持ちも違ったかもしれない。

あの舞台の上で渦巻いていた狂気や殺意が本物だったからこそ、彼のやることなすこと全てに目を伏せたくなってしまった。でもそれはサトクリフというひとりのヴァンプが納谷さんの中で生きていたことの証でもあるなとも思いました。けれどやっぱりあの物語を目撃した私は、サトクリフの行いを許せなかった。



好きか嫌いかの二択だったら好きに入ります。
でも好きか愛おしいかと聞かれたら、多分これは愛おしいっていう感情。好き!は萬里(夢とロマン)とクラウス(モンペ*1 )なので、サトクリフは本当に、愛おしいなっていう感情が私の中でしっくりきます。

ヒーローかヒールだったら昔から絶対的にヒーローが好きなんです。銀魂なら坂田銀時BLEACHなら黒崎一護、ヒロアカならデク君、超ピカ!なら翼くん。だからどうしても私の好きは純度100%でサトクリフに向かなかった。でも私の『愛おしい』は純度5000000000%でサトクリフに向かってる。サトクリフのこと愛の矢で貫いちゃいそう(?)





大阪から東京で一番変わったのはサトクリフへの気持ちでした。というわけで、気持ちの移り変わりを簡単?にまとめてみました。

初見
3/30大阪マチネ
えっ………

えっ……………?


す、き…?きらい…?
いや、嫌いではないけど、でもこれは嫌いになってしまいそう…。殺すのはだめだよ殺すのは…人の命を奪ったらだめ…。でも心の底から嫌いと言えない雰囲気もあるな…。
動きと声と深読みさせるお芝居の魅力が爆発してる。プリティーチャーミングな敵役すぎる。サトクリフから放たれた色香がピロティから溢れ出して地球一周してまたピロティに戻ってきてる…好き…。
ってつまり私は彼のことをどう捉えてる…?嫌いなの?好きなの?すきなの?きらいなの?????
ところで最後ハリエットの死が見えないのはなんで?自分が死んだ後だから?でも萬里の死は見えてたよね…なんで…?

ってめちゃくちゃ混乱。と同時に推しなのに簡単に推させてくれない役者・納谷健にめちゃくちゃ感動する。新感覚。


復習の時間
3/30大阪ソワレ
バルトロメちゃんの「繭期だからしょうがない」で、そっかぁ……仕方ないのか……と煮え切らない気持ちがやるせなさと共にほんのり落ち着く。
でもやっぱり憎んでしまう。好きだと大声で叫べない。でも嫌いにもなれない。私の心には薄暗く冷たい感情が、音もなく広がっていく…(すぐポエム始める)


自習の時間
大阪から東京までの間
サトクリフの発言や仕草から彼自身の性格を考えてみたり、なんでもない日常を暮らしていたはずの過去に思いを馳せてみたり、はじ繭上映会や過去作履修を経てサトクリフや繭期の彼らに愛おしさを感じるようになる


おさらいの時間
4月東京
サトクリフのやったことは許せないけど、サトクリフのことは許したいと結論が出る








突然ですが私、ガラスの仮面大好きなんです。

ガラスの仮面 1 (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 1 (花とゆめCOMICS)


母の影響で幼い頃から情操教育の一種として取り入れられていました。だから私はいつまでも推しの紫のバラの人でいたい。魂の片割れみたいな重たいやつじゃなくて、応援していますよっていう気持ちを届け続ける的な…。

まぁ情操教育は嘘ですが、兎にも角にもそんな大好きな漫画の中に『‪はじめに気持ちがあって、次に言葉と動きがある』という台詞があります(演劇界隈ではきっとよく言われることですよね)‬


‪それを日頃納谷さんからよく感じていたから、今回の観劇でもその仕草の、その表情の、その言葉の裏にはどんな気持ちがあるの?って心の中でサトクリフに何度も問いかけました。
でもそこには、自分勝手なサトクリフ像を作り上げてしまってはいないか、という迷いも常に付きまとっていて。知り合いからまるで二次創作だねと言われたことが重なって、考察と二次創作の境目が分からなくなり手紙の下書きが進まなくなるなんてこともあったような気がします(遠い目)‬



とはいえ、ここは拙者のブログで候!好きなように書くで候!(磯ミュが観たい)なので、私が考えたサトクリフについてをここに書き記しても許されますよね?
私がサトクリフの言動から考えたことなので、もちろん正解だとは思っていません。まだまだだね、と思われた青学期待のルーキー型の繭期先輩がいらっしゃいましたら、どうかどうか暖かい目でするっと読み飛ばして頂ければ幸いでございます。












サトクリフは好きとか嫌い以前に、とても魅力的な存在でした。


彼特有の柔らかな動きは本当に目を引く優雅な姿でした。
崖から落ちて死んだ彼を追い詰める時がたまらなく好きで、ハイハイ?!ス、スワッター!!!って拍手喝采音の晩餐会todayまじ止まんない!って大興奮…!
そしてあの声。深みのある艶っぽい声が大好きでいつまでも聞いていたかったです。冒頭のヒューゴとのシーンで声を聞いた瞬間、思わず声をあげそうになりました。本当に素敵な声。

笑った顔も、ゾッとするほど美しかった。
特に好きなのはキャスパレでのヴァンプvsハンターの時。石州に向かって冷たい顔で刀を向けてから、ニコッて微笑むところの表情がまぁーーーーー美しくて恐ろしかった。その切り替えの速さが彼の残酷さを増し増しに表現していてあまりにも好きでした。なんて魅力的な表情をするんだ……。
親指をかじったり、暇を持て余すと指先をいじる姿にはオズとの血の繋がりを感じたりもしました。サトクリフはイニシアチブ実験もコクーン投与もされていないのでしょうか?もし投与されていたとしたらあまりに惨たらしいけど…。クランにいるヴァンプ達も繭期なのに、脱走した彼らだけがあまりに逸脱してその症状が悪化しているのはやっぱり何かあるのですか?それとも個人差があって症状が極端に進行してしまう吸血種もいる?繭期先輩は答えを知っているのでしょうか…?

マリーゴールド観れて本当によかったです。はじ繭上映本当にありがとうございました光の速さで円盤買いました。ニコニコチャンネルも登録しよう短編読みたい!と抜け出せない沼におへそくらいまで浸かっておりますが、まだだいじょうぶなはず。






サトクリフは感情の波がとても激しい印象も受けました。

相手の死が視えることへの悦び
大人然と振る舞う敬語や仕草
悔しい時に親指をかじったり、
舌を出して戦いを喜んだりする幼い感情表現
冷静に戦う時と、
感情的かつ乱暴な言葉使いで滅多刺しにするギャップ

その大きな感情のブレに引っ張られてかなり揺さぶられました。



「繭期をこじらせている」と仲間に呆れるサトクリフですが、彼もまた、その症状に雁字搦めになっていたのかもしれないなと考えています。
死が視えないことであれほど混乱して取り乱してしまうのは、彼が自らの能力に捕われていたからに他ならないのではないかなと思いました。

自分にとって他人の死はオモチャのように楽しく遊ぶモノであって、思い通りにならないことがあっていいはずがなかった。繭期の症状を上手くコントロールして付き合っているようだったサトクリフですが、実際は繭期に振り回されていて、結局そのせいで命を落としてしまった。そう思うと、やっぱり彼を嫌いにはなりきれなかったです。





ローザの回想シーンで、倒れた彼女がヴァンプと出会えたことに喜び笑い出すと、サトクリフは身体を震わせ、心がざわついて焦っている様子を見せますよね。その時「この子も自分の理解の範疇を超える相手に恐怖や畏れを抱くんだな」と彼本来の姿を垣間見た気持ちになりました。
痛みは生存本能が働くから感じるのだとクラウスが言っていましたが、恐怖も同じだと思います。その先の死を本能で察知するから得体の知れない相手へ恐怖する。そんなサトクリフの姿をとても愛おしいなと感じました。
彼本来の姿というところでは、脱走の夜のクラウスを刺したヒューゴへの反応。殺さなくても!という反応から、やはり彼が本来そこまで残虐な思考の持ち主ではないことが伺えました。相手が相手だったのもあるとは思いますが。


ローザが死にたくないという話を始めた瞬間「またその話か…」とそっぽを向くサトクリフがあまりにも好きでした。しかも立ち位置的に綺麗なお顔がライトに照らされるのがまた美しくて…。上手前方の席だった時はこの時を待っていたとばかりに穴が開くほど見つめてしまいました。

サトクリフは、死が万人に訪れることを誰よりも理解している。だからこそローザが不老不死の力を手に入れたいと願う姿を、バカバカしいと感じていたのかなって思うんです。でも彼女がTRUMPの話を始めると、視線が動き、興味が湧いたのが伝わってくる。死なない存在はいないと思っている彼は、それを覆す存在には関心があったのかなと思いました。
TRUMPであるクラウスと出会っていたらサトクリフはどう反応したのかなと想像すると面白いですが、それは叶わない世界ですね…。



クランを抜け出した彼らは、退屈な日々を送っていてただ自由が欲しかった。きっとかつての彼らにも『TRUMP』の少年達のように、なんてことない平穏な日常があったはずなんですよね。そして繭期を抜けた後に思い描く未来があったはず。脱走を実行した頃の彼らには自由のことしか頭になかったかもしれないけれど…。
そう思ったら彼らのことを嫌いになんてなれなくて、憎むことも出来なかった。だから、彼らのしたことは許せなくても、彼らのことは許したいと思った。好きとは言えなくても、愛おしいと思ったんです。







サトクリフを自分の中で許せたことが東京公演での自分の中での大きな変化でした。こんなに悶々と考えたのは初めてで、とはいってもまだ応援し始めて数ヶ月だから当たり前ですが、そんなところでもSPECTERは思い入れのある公演になりました。
多分これからも推しが推しキャラにならないことは沢山あるのかもしれません。でもその度に色んなことを感じて、考えて、言葉にしていきたいなと思いました。
と言っていた矢先にジャー忍の霧ver.を観てコロッと弁才くんに恋しちゃいましたけどね!!!!虹でも霧でも推しは弁才くんだったから、あまりにも私の好みに合致しているので弁才くんと私は幸せになります(?)


私は自分の頭の中を整理するための手段が"文字にすること"なので、感想はなるべく言葉にしていきたい…!それが私のstyleです、なんちゃって!てへ!
毎回ブログの終わらせ方がわからないのですが、以上、サトクリフさん愛おしい枠に落ち着いた話でした。





色々考えてみると、結局のところサトクリフのことが好きなんじゃない?っていう冷静な私も顔を出してきます。一回決着が着いた気持ちを何故蒸し返してくるのかって私と私がカンフーファイティン始めちゃうからやめてほしい…。

*1:クラウスに対しての私はモンスターな保護者だという自覚があるって話。怒っていいのよ、あなたはあなたのままでいいのよって愛を向けています