満開に咲く推しを観ていたい

▽世界はずっと あなたに今日も 笑いかけている

Patch × TRUMP series 10th Anniversary『SPECTER』感想







ひどい話だった!!!!!!!!!!!!(だいさんじ)

大惨事だし大賛辞。ダブルミーニング。この脚本を書いた人は人の心がないのでは(褒め言葉)って心底思いました。
今までTRUMPシリーズに触れたことがなかったので観劇前に予習するかとても悩んでいたのですが、色々と考えた結果何も見ず、何も調べずに大阪へ。
大阪では観劇後とにっっっっかく放心状態になりました。「狂ってる…どいつもこいつも…」って、思考が全然まとまらなかった。そこから東京までの間に初演のDVDを観たり、とっても嬉しいはじめての繭期上映会があったり(福利厚生が整っている…!)、知識や思い入れが増した状態で挑んだ東京公演。








全っっ然違いました、見える世界が。

それがとても新鮮で、新たな感情の芽生えもあって、初見を二度味わえた気分になりました。お得だ!
演劇は演じる人と場所があるだけでは成り立たなくて、観る人がいることで完成する。それを改めて実感しました。公演が始まりどんどん研ぎ澄まされていき、磨かれ、熱が増していく。それを肌で、目で、耳で、心で感じた作品でした。


どこから観始めるかで作品の受け取り方が違うといわれるTRUMPシリーズ。
再演SPECTERから始まった私は正直なところソフィよりも萬里に、クラウスに、数多の亡霊たちに絶望し心をかき乱されました。私にとってはソフィ誕生の物語でもなく、バンリの過去物語でもなかった。様々なドラマが散りばめられていて、一言で誰の話とは表現しがたい。
観る度にそれぞれのキャラクターに思い入れが強くなっていきました。ちなみに公演期間中に一番大きく変わったのは、サトクリフへの気持ち。これは別の記事に書きます。


今回が初めての劇団Patch本公演観劇だったので、映像の中でしか知らなかった皆さんが目の前にいる、それだけで感動でした。
再演するにあたり、皆さんの中に様々な想いがあったのだろうなと思います。私は過去を詳しく知っている訳でもないし、DVDで観た作品もまだほんの数本(再販・在庫復活をぜひ…!)なので、知ったような口を聞くのは大変憚られますが、初めての劇団Patch&TRUMPシリーズが今作でよかったなと思っています。それくらい心から満たされる体験が出来た観劇でした。










※以下、感想・考察入り乱れた内容のはじまりはじまりです!













私は昔から不良が好きで、ごくせんにハマっていた時期は小田切竜や矢吹隼人に湧き、某ソシャゲでは紫髪のテンプレヤンキーに熱を上げております。そんな私が彼にハマらないわけがなかった……







臥萬里!!!
(ジャー忍観た時もでしたが松井さん推しキャラになりがち)(萬里くん別に不良ではないよっていう冷静な私がツッコミを入れています)


最後の方は毎公演「愛してる!!死なないで!!!」って泣き叫びそうになってました。熱くて、面白いほど真っ直ぐで、頼ってもいいんだ、信じてもいいんだと思える大人の男。
ノームが弟子にしてくれと頼むシーン。あそこはノームにとって初めて信頼出来る大人が萬里だったんだなぁ、と思わせるやり取りでした。すごく大好きなシーンです。ハリエットやロダンに対しても育ててくれた恩は感じているだろうけど、信頼して着いていけるかと問われたらそれはまた違うのかなって。
村の誰とも心のつながりを感じられなかったノームにとって、彼との出会いは衝撃だったのだろうなぁ。だって、ただ胸糞悪いって理由でどこの誰とも知らないような自分を助けてくれたんだもん。そんな強烈な真っ直ぐさが眩しいです萬里くん。


そんな萬里くんがヴァンプと戦う時一気に戦闘モードになるのが少年漫画~!!!って感じ(?)で大好きでした。
ヒューゴと対峙した時の萬里の憎しみに染った目。そこには繭期のヴァンプに対しての怒りに加えて、"愛する相手がいる女性を襲うヴァンプ"という図にトラウマ抉られたせいもあったのかなと思いました。憎悪が爆発した萬里くんの、一瞬我を忘れて襲いかかる姿。過去を抱える少年漫画主人公っぽさを感じてしまう…!
復讐をするためにハンターになったのではないという萬里の言葉は、今でこそ本当かもしれないけれど、かつては憎くて憎くて復讐心だけで生きていた時代もあったのかもしれないですよね。



萬里の凄惨なラストシーンはあまりの残虐さに直視できないくらいでした。お芝居なのに、あの瞬間本物の殺意が渦をまいていて、本当に具合が悪くなりそうだった。

千秋楽での「死なせやしない」が、今でも耳の中で響いて忘れられません。起き上がってノームに駆け寄るところです。それまで私が観た中で、一番強く響いてくる叫びでした。
彼の人生がそこに詰まっていて、重たくて、強くて、痛くて仕方なくて、身動きが取れなくなった。迷いなく身体が動いてしまう萬里に泣きじゃくって、全ての記憶が消えてしまうところでした本当に。


サトクリフは萬里の死を「無数の刃に貫かれて、惨めに死んでいく」と言っていたけれど、萬里の最期は決して『惨め』なんかじゃなかった。
力強い眼差しが、彼の真っ直ぐな心は折れていないことを雄弁に語っていた。あまりにもかっこいい男だ臥萬里…。
死なせやしないっていうのは彼の誓いだったと思う。自分やリリィにそう誓うことで、過去の自分を何とか許して立ち続けられたのかなって思ってしまうのは私が萬里くんに夢とロマンを抱いているから…。
死を迎えたことで彼は漸くゆっくりと横になれるのだろうな。永久の眠りの中でみる夢がどうか穏やかなものであるようにと願わずにはいられないよ。

歴が短いので知ったような口は利かないようにしているのですが、これだけは言いたい…!
松井さんと萬里は、限りなく近い種類の人間な気がします。(手も足も口もすぐに出ちゃうところは置いといて)萬里の真っ直ぐさや頼れるところやとても優しいところ。
それくらい私にとって松井萬里は現実だった…。









えぇ…すき……幸せになって…なキャラクターランキング萬里くんと同率一位はクラウスなんですよね!どんどんぱふぱふー!

大阪ではクラウスの感情が空っぽの理由を、悠久の時を一人で生きてきたからだと思っていました。その間で色々なことがあったのだろうな位には感じていましたが、その詳細を知ってからの東京公演、まぁーーークラウスあなたって人は…!
回を追うごとに増す空っぽ感、何が大事なものが抜け落ちている感、本当に恐ろしかった。口元あれだけ微笑んでるのに、その目は何も映していないんだ。




クラウスあなた、何度崖から身を投げたの…?

何度死のうとしたの?

その度に死ねず、再生する自分の身体にどれほど絶望してきたの…?




って、私が絶望した。

アレンを失ってからずっと空っぽだった彼の心に、少しだけ明かりを灯したクラナッハの研究。永遠に枯れない花は呪いながら咲き続けるのか、という命題は間違いなくクラウス自身のことを指していますよね(後にそれはソフィとなるけれど)
クラウスが永遠の命であることなんて誰が決めたかわからないけど、クラウスはその誰かをずっと呪ってきたのかな。それとももうそんな気持ちも忘れてしまったかな。


クラウスが切られた時に「ちょっとぶつかったかな」くらいの動きしかしないのは、彼に『痛み』がないからなのでしょうか。
物理的に傷つけられて呻いたり、身体を折り曲げて苦しむのは痛みがあるからで、その感覚がない彼にとって切られるという行為は、ほんの少し衝撃を受けるだけなのかもしれない。痛みは身体的なものと心的なものとあるけど、クラウスは心的な痛みも少しずつ感じなくなってしまっていたのかな。クラナッハに、「もう辞めてくれ」と吐き出す姿の不器用さがそう感じさせました。

痛みも、絶望も、喜びも、全部の感情をどこかに置き去りにしてしまったようなクラウス。
そんな彼が最後子猫くんを抱き上げた時、やっとその両の手で求めたものを掴むことが出来たんだなぁって、「アレン」と呼ぶ穏やかな声と表情が本当に嬉しかった。同時に得体の知れない怖さもあったけど。




イニシアチブの暴走が精神の乱れに影響されるとすると、村人達が燃えて灰になる瞬間が一番動揺した時だと思うのですが、そのきっかけはローザの「お前が死ね」なんですよね。そんなの絶対クラウス相手に言ったらいけないのに。クラウスだって死ねるものなら死にたいんだ。「お前がTRUMPなんかであるものか」なんて彼自身がどれほど望んだか。
ローザの父が始めた供物を捧げるという行為は、TRUMPのためのグランギニョルではなかったけれど、結果としてやっていることは同じことですよね。同時間軸のグランギニョルと対比的な場面や台詞が多いSPECTERですがそんな所も対にならなくても…。



神でも化け物でもなく、彼は"不老不死の力"があるだけのみんなと何も違わない吸血種なんだなぁとふと思った瞬間がありました。
不老不死の力があることを特別だと言いたげなクラナッハに対して、「それが何だって言うんです?」って言葉を返した時にそんな気がしたんですが、本意は彼のみぞ知るですね…。でもクラウスのモンスターペアレント()な私は、原初だTRUMPだ神様だなんて崇められていい迷惑だよね、クラウスいいんだよ、怒っていいんだよ、よしよしってしたくなるんです。モンスターと言えば磯ミュの中山さん本当にたまらないので未来永劫歌い続けてくださいね怪人と探偵楽しみにしております…!(脱線)


(これだけ語ってきて、まだまだ沢山あるTRUMPシリーズに全然違うこと記されてたらどうしようって思い始めました許してください…。)






回を増す事にシャドの陰が濃くなっていくのが心配でした。今、彼はどこで何をしているのだろう…。
本多は三日間通ったので、最後のシーンはまるで終わらない悪夢の中にいるみたいだって何回も思いました。
シリーズ通して出てくる「我は守護者なり」がSPECTERではシャドの役目でしたが、発言した彼の本心ではなかったんじゃないかな…とほんのり思っている…。ほんのりとか言いつつ太字にしちゃった。どうなのでしょうわかりません。世の中わからないことだらけだ。


でもね、彼のローザへの想いは『どんな罪をも背負う覚悟で守護者になる』なんて痛々しいものではなかったと思うんです。
「守らなければならない」なんて、絶対に平常時の彼なら口にはしない。彼にとってそれは義務ではないはずだから。作中で何度も口にする「俺は君を…」の言葉がとても印象に残っていて、その続きを言葉にすることはただの一度もなかったけれど、とても暖かい気持ちだったと私は思っています。守りたいんだ、ともまた違う気持ちを伝えたかったんじゃないかなぁって思うんです。


串刺しにした相手から、「君は優しい人だ」なんて言われる痛さはどれ程のものなのでしょう。
シャドの愛が、優しさが、ローザをここまで暴走させたのかもしれない。トルステンの「なんでこうなっちまった」のセリフも彼に突き刺さりますよね。私だったらまるで責められているように感じてしまうかもしれない。

シャドはカルロに対してどんな感情を抱いていたんだろう。
嫉妬はあったのかな。ローザの邪魔をしないでくれって思ったのかな。村の掟を守っていればお前も守られるのに、なんてことも考えたかもしれない。でも、シャドは誰を責めるでもなく自分を呪いながら生きていくのだろうな…それかその矛先はTRUMPに向かうのか。





シャドの陰が濃くなっていく一方で、光が強くなっていくカルロが眩しかったのも印象的です。
みんな楽しく過ごしていた日々にはもう戻れないのかなって、カルロは何度胸を痛めたのだろう。


家具を壊されてシャド達をかばう一連の言葉に込められた想いが、公演の後半どんどん強まっていったように感じます。その変化がとても好きでした。

本当の彼らはこんなことする人たちじゃないっていう、最近何かを隠している2人に対しての疑いを拭いきれない彼の辛さや、苦しさがより強く滲んできた気がしました。
シャド達がやったと、カルロは気付いていたかもしれない。
でも自分はシャド達が「どうせ」と言われるような人達じゃないと知っている。本当“は”、優しい人なのを知っている。だから、そういう扱いをした萬里の言葉が許せない。カルロの憤りはどれほどのものだったのだろう。


ところでなのですが、「君は優しい人だ」の真意を教えてくださいカルロくん…。読み取れなくてすみません。そこはこうだと思いますよ!っていうのがある方はぜひご意見伺いたい。
シャドが自分に対して刀を向けた時のあまりに辛く苦しそうな姿を見て、そう思ったのかな。僕を止めてくれてありがとう、の気持ちもあったのかな。薄れていく意識の中、闇の中に倒れて見えなくなる瞬間もずっと柔らかく微笑んでいるのが、全てを許してくれる聖母の如き微笑みで、毎回目が離せなかったです。



トルステンもずっとシャドの傍で協力していたけれど、最期の「何でこんなことに」でドバっと涙が溢れてしまった。どこで間違ったんだろう、どうして止まれなかったんだろうって、あまりにもあの瞬間の観客の感情とリンクしすぎていましたよ…。

友だちだったはずの3人がその形を保てなくなったのは、確実にローザの計画があったからですよね。
村人達は記憶操作でヒューゴたちのことを知らない=供物のことも知らない、はずなので正気の状態で計画を全て知っていたのはローザとシャドとヴァンプ組だけ。
トルステンはただただ村の掟を破るカルロに怒り、村長代理であるローザやその側近的なシャドの指示に従って怪しいヤツを除外しようとしていただけだとしたら。イニシアチブ発動して一心不乱に戦ってきたけれど、ふと我に返った瞬間大事なものは何一つその手に残っていないなんて。はぁーーーしんどい、しんどいよトルステン…。








ダンピールの皆さんのことを考えるとあまりにもどん底の気分なので、ちょっとテンションあがる話題に変えたいと思います。そうですクラナッハさんです…!




まぁーっ!!まぁーーーーっっっ!!!!!とーるくん!!!あなたって人は!!!!!まぁまぁまぁまぁ!!!!!!!!!!!

って東京初日に叫び倒してしまうくらい最高に最高を重ねていらしたんですよ…!
COCOONの稽古を経たからなのか、大阪と東京の間に何かがあったのかは分かりませんが、田中亨の恐ろしさの片鱗を目撃してしまいました…。


クラウスの血に、我を忘れて夢中になる姿から放たれる狂気がね、とても濃かったんです。噎せ返るような血の匂いがするお芝居だった。異常な現場を目撃してしまい息を殺しているサイレントホラー映画の主人公の気分だった。ミツカッタラオワリ。



最初はハリエットに対して冷たいなぁなんて思ったりもしました。
男は子どもが産まれないと自分が父親である自覚を持てないからなのか、研究のための非人道的な行いを彼女に知られたくなかったからなのか、彼の冷たさの背景には何があったんだろう。可能性が沢山ある中で、私は父親の自覚ナシナッハさんがいいなぁって思います。だからこそ最後の父性が芽ばえるナッハさんが活きてくる気がします。

妻と義父の弔いのために小屋を燃やす=研究を全て失うという選択は彼にとって一大決心ですよね。でもあの瞬間彼の中で花よりもハリエットへの想いが勝ったんだ…遅いよ…ばかもの…
最後に我が子に残したのは、「悪いんだけどさ」から始まるとても自分勝手な願いだった。でも父親が我が子に自分の夢を託すのってすごくあるあるというか、社会性が欠如した彼なりの、父親らしい姿のひとつなのかもしれないとも思いました。永遠に枯れない花となったソフィのことを思うと、あれは願いなのか呪いなのか迷ってしまいますが。イニシアチブなんかなくても、強い想いは願いにも呪いにもなるんだな…なんてわかったような顔をしてしまう。






そして、石舟。
竹下さんご自身も語られてましたが、回を追う事に石舟から萬里への愛情が増していくのを感じて辛くて仕方なかったです。


初めて上手に座った日、萬里の仇をとった瞬間の石舟の表情がとてもよく見える位置でした。
ヒューゴの喉を切り裂いた石舟の、今にも泣きだしそうな顔。また思い出し泣きする…。横たわる相棒の名前を呼ぶ、その一言に込められた痛みが会場中にぶわっっって広がるのを感じました。たった一言なんだけど重たくて。次々に展開する流れに悲しむ暇も与えてもらえないのが、戦況の忙しなさを感じさせました。



竹下石舟のスッとした立ち姿に、槍がとても似合っていらっしゃるなと思いました。殺陣は詳しくないけど、はぁ!そんな戦い方が!みたいなのが沢山あって星璃さんすごい…それを扱う竹下さんもすごい…って感動しました。『かかってきなさい』風の指クイは最高に最高を重ねて最最最最最最高でした!!

最初に「ベストパートナー」って冗談めかしく言っていますが、猪突猛進型で突拍子もないことを言う萬里のことを石舟はかなり、とても、気に入っていますよね。
萬里だって自分のストッパーでいてくれる石舟を何だかんだ頼りにしていたはず。石舟がバンリと共に旅をすることを受け入れられるまでどれ程の苦悩があったのだろうか。
仮面カテコ大好きなのですが、仮面をつけた相棒の隣で今にも泣きだしそうな石舟の表情を目にした瞬間止まっていた涙がまた溢れ出した時があって。ああいった状況の中で生き残った者のつらさというのは、計り知れないです。







再→初の順でSPECTERを観た私にとって、こんなにも役の解釈が異なるのかと驚き感動した役がヒューゴです。

萬里の場合は描くために使う画材も画風も違うけど、完成するのは同じ『萬里』な一方で、ヒューゴは全く異なる『ヒューゴ』が描かれていると思いました。(分かりやすく例えようとして逆に分かりにくくなった)
どちらも再演をやるからこその面白さで、本当にお芝居って奥が深いなと思いました!(小並感)



サトクリフが言った、繭期を拗らせてるもう一人はプリンセスに駆け寄ったグレコではなく、ヒューゴに対してですよね?(イニシアチブ前のサトクリフがヒューゴに対してばちばちにムカつくって顔するの好きでした…ほんの一瞬でその時終わるけど…)

ローザと出会わなければ彼は繭期を拗らせ、自らをTRUMPだと謳い、仮初のプリンスになることもなかったのかな。それとも彼女との出会いに関わらず彼はその道を辿ったのかな。彼にとってローザは対等な共犯者だったけど、ローザにとっては駒でしかなかったんですよね。用意された舞台の上で躍らされていたんだなぁ。



ヒューゴの声の深さ、圧、艶、全てが東京で大阪を凌駕していらして、ずっと聞いていたかったです。言ってること大抵理解し難いけども。と言いつつも、「なぶり殺してやるよ」が大好きなんです!殺すことよりも、散々邪魔してくれやがった萬里達を嬲ることを楽しもうとしている感じがして、幼女さながらキャッキャと喜んでしまいました。(幼女は嬲るで喜ばない)


ヒューゴがローザに頬包まれて「女」って言うところ、跡部様の「お前、面白い女だな」を彷彿とさせて楽しい気持ちになりました。勝つんは繭期、負けるのハンター。生まれてこの方跡部景吾のオンナだったことは一度もありませんが。









繭期チーム、最初はやってる事があまりにも残酷で彼らに対しての気持ちを決めかねていたのですが、バルトロメちゃんの最期の台詞が私を納得させてくれました。

「繭期だからしょうがない」という言葉を耳にした瞬間、そっかぁ、仕方ないのか…ってやるせなさが爆発しました。自分勝手な台詞だけど、でも、そうなんだよねって、誰を責めたらいいのか分からなくなってしまった。彼らだって元々は普通にクランで学園生活を送って、笑ったり怒ったりしていたはずで。

彼が死の間際に語る時は声のトーンも一人称も変わっていて、正気だったはず。退屈な日々を変えたいなんで誰でも思うことなのに、何でこんなことになっちまったんだろうな…本当に…。全部繭期のせいだ…。






グレコはどうか生き残って繭期を抜けてもふもふの国で幸せにもふもふしていて欲しいです(?)

あの包帯?マスク?の下の口元どうなってるんだろう…グレコが繭期の症状悪化させると一番危険な証拠だったりするのかな。わんちゃんにゃんちゃん大好きな彼だから、自分のことも獣だと思い込んでがぶがぶしてしまうのかな~だからあれは口枷なのかな?って思ったり。

あの立ち姿も四足歩行の動物の直立姿勢みたいですごく好きでした。
あと細かいな~と思ったのは、最後グレコが逃走したシーンでの走る音がタタンッタタンッて音だったところ。獣だ~~~!!!!!って大興奮した!


グレコは本能で危険察知して戦闘回避で逃げるが勝ち戦法したし、作中ではそんなに気性激しくないし、主要人物に致命傷与えるシーンないし、「死ね」って言わないからそれだけで好き枠に入る。穏やかなのがいいよ穏やかなのが…。












と、ここまでぶわっと書いて参りました。再演SPECTERに思うこと。今回このブログを書いていて思ったことがありました。作品本筋とは関係ない事なのですが…。



私が劇団Patchさんを知ったのは昨年末です。超ピカ!で納谷さんを知り、所属劇団があることを知りました。
皆さんのSNSやブログを日々チェックする中で、印象に残ることはあっても、どこか画面の向こうの人感覚でぼんやりとした像でしか捉えられていませんでした。自分の中で(ちゃんと観た事もないのに騒いでいいものか…)っていうストッパーが働いていたところもあります。


『納谷さんのいる劇団』から、ちゃんと輪郭と肉感をもった『劇団Patch』になったのが大阪初日。これが劇団Patchaか…!って実感できて、本当に嬉しかったです。
好きな人の大事な場所が、私自身にとっても大事な場所になったのを感じました。
そして東京公演終えた今、やっとスタートラインに立てたような気がする。ぱっちのオタクを名乗ることに対して若干の気兼ねがあったけれど、今は、好きな役者さんがいてね!だけじゃなくて、好きな劇団があって!!!も胸張って語れる。それがとてつもなく嬉しくて、幸せ。






そんな、超個人的な想いがこもったSPECTERのDVDは半年後の10月に発売ですね。(無理やりまとめる)

石舟とノームのネブラ村再訪までの期間と同じ半年。半年後の私はどんなオタクになっているのかわかりませんが、今よりもっと幸せなのだろうなと思います。
また次の公演も、そして個人個人の活動も、ひたすらに応援していきたいなと思う次第でございます。

脳内残しておきたかっただけのブログでしたが目を通してくださってありがとうございました。

Patch stage vol.11『JOURNEY-浪花忍法帖(なにわにんぽうちょう)-虹ver.』


虹!!!!

鑑賞終了~~~~~~!!!!
よかった~~~!!!!!!ひぃえ~~って感じです!!!!(徹夜鑑賞したせいで語彙力lv.3)

作品観る度ぱっちさんのこと好きになる。明日はもっと好きになって、明後日はもっともっと好きになるんだな~!!!!




まずはざっと全体の感想を。
初っ端恵比三くんのわんぱく感にやられ、いい…この納谷さんいい…最高…犬みたい…って思ってたらもっと犬っぽい禄郎くんが現れたー!
先輩呼びとってもかわいい!ときめく!「せーんぱーい!」が可愛くて尻尾が見えたฅ´•ᴥ•`ฅ




とにかく殺陣がすごい盛りだくさんで魅入ってしまいました。
星璃さんの長物ぶん回す姿がかっこよくてかっこよくて…!あれだけ長いし、視界もよくない中なのにチアのバトンかな?ってくらい軽々と回してて感動しました。星璃さんはさくらちゃんだった…?星の力を秘めし槍よ真の姿を我の前に示せ…??(??)
あとは父親の苦悩がもう本当に切ない。後で詳しく書きますが、2周目観てて「あぁこの表情はこの理由だったんだな」がわかって楽しかったです。



松井さんあまりにもかっこよくて、OPで『弁才』って名前を掲げるその背中だけでため息ついてしまった。本当に画面に向かって「はぁ…」って声に出してる時あるから気をつけたいけどそんな自分に笑って楽しい気持ちになったりもする。
殴ったり蹴ったりはもちろん、殴られたり蹴られたりも本当にリアルで、実際に当たってそうな吹き飛ばされ方するから痛そうだった。
あと男らしくてクールで冷静タイプの喋り方がすごく好みでしたサイコー!!!!(徹夜の語彙力)
恨みつらみでここまで生きてきた弁才だけれど、彼が昆沙丸のようにダークサイドに堕ちきらなかったのは愛された記憶が踏みとどまらせたのかなぁなんてふと思ったりしました。そんな風に感じさせる松井さんのお芝居に惚れてる一人のオタクです。
戦いの中では恵比三とこれぞ仲間!っていうハイタッチが出来るのに、最後誤解が解けたあとの握手は素直にできないの可愛いがすぎました。
弁才くん恋に落ちてしまいそう。彼らがソシャゲのキャラだったら私は弁才くんだな!って思いながら観てたのは内緒。


達磨くんが正体明かしたあとから空気感変わるのすごく好きでした。亨くんのお芝居は本当に繊細で細やかに変化をつけるなぁっていう印象が確信に変わった瞬間。あとお顔が赤ちゃん。
寿は見た目でイロモノっぽく感じてしまうけれど、すぐにそれが自然に見えてきて高笑いとかゾッとするくらい似合ってて深夜の暗い部屋で1人で拍手しながら喜んで観た!
大角は豪快な男だった…これ映像じゃなくてあの場所で観てたら迫力がより伝わってきて凄かったんだろうなって悔しい気持ちです。

昆沙丸はーーーーーもーーー愛おしさしかないですね!!!!
何も映してなかった昆沙丸の瞳が、最後城の外から大声で叫んでくる恵比三のことを捉える瞬間がアツい。
多分あれはお城の外から叫んでるから姿は見えていないと思うけど。昆沙丸が自分の心の内に他者を招き入れたなぁっていうのが伝わってきてもう愛おしくて仕方ないんだ…。
このシーンすごく好きで、身振りと視線と声の出し方や照明で、頭の中で映像が浮かぶんです。
城の外にいる恵比三が、お天道様に照らされた本物の笑顔で昆沙丸に声掛けてるんだなぁって。はーーーよいなぁ~~って浸りまくってました。







物語のメインは恵比三が布丁様を護衛する旅でしたね。

この旅は、親による子どもたちへの罪滅ぼしの意味合いもあったのかなって感じました。
主人公は恵比三だけど裏主人公は間違いなく昆沙丸で、自分の境遇を恨んだり、忍びの道で生きるしかなくやり方を選ばず生きてきたふたり。そんな我が子達に人らしい心を育んでほしい、笑って生きてほしいって願ったのかな。

「憎しみは憎しみを呼ぶ、誰かがその連鎖を断ち切らねば」って布丁さまの言葉が弁才に届いたのは実体験故に気持ちこもってたからだったんですね。
そのあとの自傷的な布丁さまの微笑みが切ない。
恵比三が「親も兄弟もいない」って言ったあとに視線逸らすのとか、2度目観て「あぁ…なるほど…」って切なくなる布丁さまの表情のまぁーー多いことといったら!!




恵比三は浪花最強の忍だと自負しているけれど、弁才に忍びの矜持が理解できないと、傲慢だと言われてしまう雰囲気が確かにあるんですよね。
「敵を全て殺す必要はない」って言われてしまうってことは普段そういう仕事をしているわけだし。自分の力に対する驕りや、他者を侮る不遜な態度がばちばちに目に余る。守ることや仕事の内容よりも、敵を倒して自分が最強であることを優先していたのかな。


達磨くんに「本当にやってないの?」って聞かれて思わず掴みかかっちゃう、血気盛んで荒々しくて感情的になりやすい恵比三のシーンは、怯える達磨くんを目の当たりにして“そんな自分”を自覚した瞬間な気がする。
だから誤解される、だから信じてもらえない。
でもそうやってしか生きられなかったんですよね恵比三も。親も兄弟もなく忍びの道で生きると決めて。生きるために、死なないために、強くなければならなった。自分は強い!って笑っていないと立ち続けられなかったんだろうなぁ。


‪そうやって生きてきた(かもしれない)恵比三だけど、弁才が旅を共にする中で戸惑ったように、人の気持ちを考えていないわけではないと思うんです。達磨くんを危ないところから遠ざけようとしたりね。でもその表現が下手だからぁ~もお~こじれるんだよぉ~~って見守るおばちゃんの気持ち。‬
‪弁才たち仲間といることで、他者と認めあったり、『自分』を知ったり、知ってもらおうとしたり、そういう人間らしいやり取りをして、人としての大切なものを取り戻していったのかな。‬




恵比三が託された浪花忍法帖の中身はかつて布丁さまが書いたものだとラストで発覚しましたが、書かれていたのが『笑う門には福来る』だなんて、皮肉すぎてつらい。
恵比三はずっと笑っていたよ。自らを奮い立たせるために。強くあるために。生きるために、死なないために。
昆沙丸は笑うことなんてとうの昔に忘れてしまったよ。憎しみで心が埋め尽くされて。
最後恵比三が「ずっと笑ってた」って心無い笑いを響かせるシーンが痛くて痛くて胸が軋んで仕方がない。幸せなんてどこにもなかったじゃないか!って叫んでいるようで。
これからの2人が、みんなが、『笑う』ことの暖かさや幸せを感じられるようになるといいな。

上にも書きましたが、最後恵比三が城内の昆沙丸に叫んで聞かせるところ。
ここの恵比三の笑顔が穏やかで、柔らかくて、大好きです。相手へ力を誇示するような笑いではなく、思わずこぼれてしまった笑み。慈しみとか優しさとかそういう気持ちに溢れていて、胸がじんわり暖かくなる。
とっても好きなシーンです。多分昆沙丸はまだ暗い城の中にいるけれど、きっと笑える日がくる。そう思えるラストだったなぁ。






以上、感想でした。
霧がまた今度届くので早く見比べたくてうずうずしている今日この頃です。はやくみたいよ!

THE PLAN9 芝居座 ~其の参~ 『無人島に何か一つ持ってくとしたら何持ってく?』感想

初めての芝居座は、
笑って笑って、また明日も頑張ろう!(by蒙古斑先生)
そう思える最高の時間で、とにっっっかく笑い倒しました!腹筋割れるかと思いました。割れなかった。かなしい。




※以下ネタバレしてます
















舞台の内容は『無人島に何か一つ持ってくとしたら何持ってく?』と聞かれた旅行客が、本当に無人島に漂着してしまうところから始まりました。

みんな目が覚めたら荷物も船もなく、持っていたのはインタビューで答えた “一つだけ持ってくなら” の品々。
マッチ、iPhone、ナイフ、ロープ、人形、そしてペン。そう、ペン……ふふふ……って笑ってるとムロツさん
アジロさんというより最早おいでやす小田さんが「~~っっ何がおもろいねんっ!!!!」ってツッコんでくださるシステムになっている。(なってない)





今回も例に漏れず納谷さんが出演されたのが観劇のきっかけだったのですが



納谷さん

めちゃくちゃ

重要人物!!!



紛うことなき中心人物でした。物語を展開するための台詞があてられていることが多かったのですがそれもそのはず。だって無人島漂着したの全部シチオくん(納谷さん)が仕組んだことだったんだもん!えっ!おいしい!……えっ!?おいしい!!!(様式美)



シチオくん最初からずーーーっと怪しかったんですよ。
バトロワかな?カイジかな?これは生き残りゲームなのかな???って思った瞬間もありましたが、そんなシリアスな話じゃなかった!勘ぐりすぎました(笑)
最初はシチオくんまさかみんなを殺そうとしてる…?とかめちゃくちゃ物騒なこと考えてました…ごめんなさいシチオくん…

物語の最初にみんなが自分の素性を話すシーンがあるのですが、ここでみんなちょっとずつ嘘をついているんですね。それが最後にわかるのですが、私はとあるミスリードに完全に引っかかりました。くやしい。






シチオくんは国内・国外一人旅をしている青年………と思いきや!実はテレビのディレクター!!
面白い企画を考えなきゃ考えなきゃ考えなきゃ…って今回の企画提案してみたけれど「出来るわけないだろ!」って嫌味を浴びるほど言われてしまい、やけくそだー!!!うぉおあああ!やってやるよー!!!って自暴自棄になってこんなことを……故郷のお母さんが悲しむよ………(?)



とにかく怪しさ純度200%のシチオくん。

最初から妙に冷静で、ナイフ弄りながらの「あーぁ、あんなインタビュー答えなきゃよかったなぁ」のわざとらしさったらなかったです。
お芝居の達者な方がわざとらしくお芝居する姿が大好きでわきわきしてしまうのですが、これは何かの癖ですか?誰か教えてください。

納谷さんの怪しいお芝居が本当に怪しいんですよ!!

仕草や視線や表情、ひとつひとつがいちいち怪しい!人殺しだと思っちゃうのも仕方がないレベルの怪しさ…!
視線は泳ぐし、みんなが船見つけて喜んでる時の(やっっばい……!)っていう挙動不審さが半端ないし、手を擦り合わせる仕草の訝しさったらない。あの毛利小五郎でも「シチオさん!あなたが犯人だァ!」って分かっちゃうくらいだった…(?)

ちなみにツクモ親子には騙されました~
私は完全にゴエさんパパが虐待していると思ってました。元輝くん演じるソウタロウくんのことを厳しくしつけてる片鱗がちょいちょい見えていたから…ミスリードに完全に乗せられていた……悔しい…





基本的にはお腹抱えて笑う時間が多かったのですが、ミドリさんが正体バラしてからの展開は鳥肌モノでした。

納谷さんとみかさんのお芝居で会場中ガラッと雰囲気変わって支配されたのがたまらなかった。会場の温度2度くらい下がってたはず…。
ミドリさんは失恋から吹っ切れるために旅してる…というのは嘘で、その実態はシチオさんのストーカー!!ストーカー、ダメ、ゼッタイ!!!!

ミドリさんがストーカーだとバレるのは、シチオくんの下の名前【アオバ】を知っていたから。シチオ、名字だったのかー!!!という初見時の衝撃は忘れられません。
ストーカーってバレたあとの焦りと恐怖に包まれたシリアスな雰囲気、本当にたまらなかったです。暗転して場面変わったらまた元の空気感に戻っていてシチオくんの怖がり方もギャグっぽくなる緩急のつき方もとても好きでした。


ミドリさんは今回の企画を知っていたのだろうか?という疑問が残るのですが、どうなのでしょうか。
個人的には、シチオさんの企画であることも全部知っていてツアー参加していたのかな…?と思っています。
冒頭の漂着シーンであとから合流した不自然さが引っかかっていて、もしかしたら睡眠薬飲んでないのかも…?って思ってしまいました。どうなんだろう。
でもそうだろうなと思わせるくらいのサイコ野郎感。ミドリさんは冒頭のインタビューで好きな人と答えていますが、全部知っていてその答えを言っていたら…?と思うと恐ろしい~~~!!!シチオくん逃げて!最後笑える雰囲気で終わったけど絶対逃げてね!!

でも多分今世は無理そうなので、せめて来世では幸せな男前ライフが送れますように(合掌)






芸人さんの瞬発力って物凄いなと心底感じました。アドリブ投げかける方も、それを拾う方も。アドリブというか最早ハプニングレベルなことも多々あって(笑)
でも小道具が転がる予想外の展開には「あっ👀」ってなっちゃうおじさんたち(byゴエさん)的な可愛い一面もあったり笑

次に何が起こるかわからないところが、万華鏡みたいだなぁと思いました。
笑い堪えきれなくてニヤニヤし始めちゃうのも、思わず笑ってしまって上向いたり髪の毛触ったりしてスイッチ切り替えようとするのも、板の上でそんなラフな雰囲気になるのが新鮮で最高ここに極まれりでした。

上手⇔下手をドタバタ駆け抜けてソウタロウくんとすれ違うシーンは、シチオくんの数少ないふざけどころだったからか、本当に楽しそうでこちらも最高オブ最高。
楽しそうな推しを観ていることこそオタクの生きがい…みたいな悟りの境地に至ってました。
ソウタロウくんと再会できてぎゅうって抱きしめて頭なでなでしてあげる姿がお兄ちゃん…!って感じで目も心も幸せで視力回復するかと思いました…しなかったけど……。

本番になったら誰かが違うところにいることもザラだったと、カーテンコールの時にみかさんがお話されていました。
1から10まできちきちきっちりと決めないからこそ生まれる自由さを、舞台上の出演者さん方が心底楽しんでいらっしゃるのが伝わってきて笑いが伝染した感じ。笑いは伝染するからね!ハッハッハーッ!ハハッハーデス!(わかる人にはわかる)

だからこそ納谷さんの「芸人さんの舞台はこれでも成り立つんだなぁ」の発言には納得というか共感しました。内側の稽古のことは全く知りもしないんですよ?それでもこう、舞台上で起こる色々を楽しんじゃおうぜい!って感じがサイコーにハッピーで楽しかったです!!!!!









そんなこんなで(?)今回の記事もやっぱり納谷さんだらけの感想になってしまいました。てへぺろてへぺろって楽日マチネで納谷さん言ってた!聞こえた!可愛かった!!!!
今回は文章を打っていて感想を書く時のスピードって大事だなと思いました。観たらすぐ書く!!鉄は熱いうちに打て!!!をモットーに頑張っていきたいと思います。



4月に東京公演も行われると発表されましたね。
また無人島に漂着できる日を楽しみにしております!

ちなみに私は無人島には猫連れていきたいですฅ•ω•ฅニャニャーン

帰ってきた 国産本マグロ -Strikes Back!- 感想

昨日初日を迎えられました舞台
帰ってきた 国産本マグロ -Strikes Back!- を観劇してきました!

行ってよかったーーーーーーーー!!!!!!
本当に楽しかった!!!!!!!!
90分間、たったお二人で繰り広げられる人生。その全てに魅了されてきました。

ここからはネタバレを大いに含みますのでご注意ください🐟🐟🐟⚠️
















観劇後気持ちのいい疲労感に包まれながら、
90分間ノンストップで演じられたお二人に本当にお疲れ様でしたという言葉がまず思い浮かびました。
お芝居の中で、笑って泣いて、ときには怒って、暴れてはしゃいで…あの内容をたった2人で90分間演じ切った塩野さんとゲッツさん体力オバケですね…!
本当にお疲れ様でした!!




お話は、ある兄弟が病院の待合室で会話するシーンから始まりました。

兄(塩野さん)のお嫁さんが出産間近で、それをソワソワ待つ弟(ゲッツさん)と、対照的にどっしり構えて待つ兄。
なんで弟がこんなにソワソワしてるんだろう?もしかして子どもの父親は弟だったり…!?なんて邪推をしたりもしましたが、そんな考えが浮かんだあの時の私をぶん殴りたい!!!!!!!!!



高校生の時に家を飛び出した兄と、それを心からは許しきれていない弟が
昔懐かしい話をしながらコントパートが挟まり、最後は芝居パートでごりごりにメッセージが込められているという構成でした。


コントパートの
弟と年上部下タケダさん編 (勝手に命名)
兄とアニキと姐さん編 (勝手に命名2)

両方めっちゃくちゃにおもしろかった…!お腹抱えて笑ってスッキリしました( *´﹀`* )



タケダさん 愛おしい(結論)

部長のとこ行く!ってタケダさんと、転勤取消の理由をきっぱり言えない弟くんのシーン
笑える場面のはずなのに涙が滲んできました。弟くんの、言えないから引き下がってよタケダさん…!って葛藤が苦しくて…。
弟くんが出世おじゃんにされてもタケダさんのこと許せちゃうのがわかるくらい、タケダさんの憎めなさがひしひしと伝わってきました。
3000円ぽっちでケチケチしちゃうけど…1500円くらい私が出してあげたい…


兄とアニキと姐さん編は、
塩野さんってダメ男の役が似合いすぎてしまうのでは…!?!(最大の褒め言葉)と確信した瞬間でした。褒めてます、最高に褒めてます。
友人から二つ前の梅棒公演での塩野さんの話を聞いて、ダメじゃない塩野さんも観たいと切実な願いを抱えている私がいます。という余談!

タケダさんもお兄ちゃんも、あんっっっっっっなにダメダメなのに、愛おしくて守ってあげたくなる雰囲気最強すぎませんか…?
パンツ一丁で逃げ出しちゃうわ、もうダメだ~殺されるんだ~ってめそめそしてるわ、だめだめなのに全部かわいい…びっくりした…姐さんが構いたくなるのもわかる…
というわけで、お兄ちゃんは2019年間男にしたい男大賞を受賞しました!!!!!(?)

いつもより多めに着替えております!なゲッツさんにもお疲れ様でしたと労いの拍手を送りたいです。沢山笑わせて頂きました(*ˊᵕˋ*)
姐さんの時、格好はギャグ寄りに変化するのにかなり色気があって塩野さん撫でくり回すシーンちょっとドキドキした…
アニキの時のドスの効いた声がとっても好きでした!


兄、弟、タケダさん、姐さん、アニキ
たった2人で数々の人間模様を行き来していたにも関わらず、目の前で繰り広げられる複数の人生がスッと入ってきて魅入ってしまいました。






そして、お二人の魅力にずぶずぶと引き込まれてからの最後のお芝居パート。

前半のお腹抱えるくらい笑える流れがあったからこそ、そこからの落差が凄まじかったです。絶望でした。
不意打ちだわ。洞窟の生き埋めよ。空が落ちて来たみたい!くらいの気持ちになりました。(耳をすませば大好き)

一気にゲッツさんの語気が強まって、
「なんかおかしい」と思いながら観ていてハッッ!!!!と気付いた時、本っっっっ当に全身が心臓になったみたいでした。つらくて、しんどくて、痛くて痛くて仕方なかった。お兄ちゃん、死んじゃってたんですね。

家とか気兼ねなく声出せる所だったらどうしようもないくらい嗚咽漏らしてました。必死で堪えた。
前半の流れがあって、あの兄弟のことが大好きになっていたからこそ息が上がって呼吸困難に陥ってしまいそうでした。


お二人のお芝居が共鳴して空気がどんどん濃密になっていくのとか、観ている側もどんどん入り込んでいく空気感とかを肌で感じて、更に気持ちが昂りました。

だめだめだけど愛おしいお兄ちゃんが一気に父や兄貴の顔になるのがもう~~~もう~~~!!!たまらなかったです!!
ベタなんですよ?ベタ中のベタなんですけど、何ひとつクサくないんです
演じたお二人と脚本や演出・構成を考えられた皆さんの力が掛け合わさって、濃い空間が造り上げられたのを感じました。



最後のシーンで特に印象に残ってるのは、お兄ちゃんの代わりになんてなれないって弟に、代わりになんてならなくていい、影を背負わなくていいって話すところです。

誰か身近な人が亡くなると、その人の分までって考えがちだけど、そんな気負わなくていいんだ、って。
それは生き続ける側にとって救いの言葉だなぁなんて思いました。お兄ちゃん急にお兄ちゃんするじゃん…。

新たな命が、自分の分身が、守るべき存在がこの世に生まれたのに、それを見守り続けられないことの辛さったらどれくらいなんだろう。塩野さんの表情にとても惹き付けられました。


最後望くんを抱き上げる弟くんの表情もとても最高でした。
お兄ちゃんがそれまでの人生に反撃、Strikes backしたかった想いは、お嫁さんとの希望である望くんがこの世に生まれてくることで成されたのかな。そうだったらいいなと、願っています…!






と、殴り書きですが
初めての国産本マグロさん観劇の感想でした!(あまりにも殴り書きだから読み返して書き直したりするかもしれない)
本当に楽しかったし面白かったし、泣いて笑って明日もまた頑張ろうって思える出会いでした。

今回は友人に誘われて1回のみだったけど、次回公演あったら日程調整して複数回観たいなぁと思ってます!

とても素敵な時間をありがとうございました( *´﹀`* )

梅棒 9th “RE” ATTACK 超ピカイチ! の感想(3曲分)


梅棒 9th "RE" ATTACK 『超ピカイチ!』が終わってもう2週間が経ちましたが、改めまして出演者の皆さまご卒業おめでとうございます。心よりお祝い申し上げますと共に、これからもずっとピカイチな皆様のご活躍を応援しております!



ブログを始めたからには、観劇の感想を書きたい!と、
ここ最近ずっとセトリ順の感想を書き進めていたのですが今まだANGELUSとVenusで止まってる上に熱量の8割が徳重マサチューセッツ翼くんに振られているので、それならいっそ何曲か抜き出して感想文を提出してしまおう!と思い至りました。
なにか記事をあげないと絶対続かなさそうなので…結局は抜き出したものも翼くんの話なのですが、他の曲はまたぽちぽちと進めていきたいと思います。



今回抜き出して感想を書いたのはこの3曲。
MONSTER
野に咲く花のように
夢幻クライマックス
どれもこれも思い入れが深い上にこじらせていますがお付き合いください。
今回の公演はノンバーバル作品でしたので、感想の中に99%私の妄想による捏造台詞が混ざります。口パクで確かにそう言ってたような…!という部分もありますが、読み進める際にはご覚悟を…(?)
念の為、私の妄想と区別をつけるために歌詞を引用しているところは太字にしてあります。





それでは捏造入り乱れた感想のはじまりはじまりです!






1.『MONSTER』

定時制のキラーチューンと、梅澤さんがそう仰っておられたのがとても嬉しいです!!!!!!

模型くん「あなたがいたから生まれてきたんだ」
翼くん「君の涙で僕は目覚める」

このフレーズが好きすぎて、二人の関係性の言葉に言い表せない尊さと、その愛おしさを何度も噛み締めました。最初から最後まで2人について歌ってて曲の歌詞自体にも感謝ですありがとう嵐。


MONSTERが好きな理由のひとつは、 翼くんの好きなところが詰まっているから です。
最初は模型くんの登場にガタガタ震えて、これでもかって程後ずさりしている翼くん。でも模型くんから「御札はがしてくれてありがとう!」ってきゃっきゃと喜ばれて、ダンス誘われて、踊ってみたら「こいつ怖いやつじゃないのかも!」ってどんどん楽しくなってきちゃうんですよね。翼くんって本当にそういう所が可愛いんだなぁ。

翼くんの何でも楽しめるところが本当に好きで、そんな素敵なところがぎゅっと詰まってる。喧嘩っぱやいけど、相手のこと自分と区別したりしない本当に魅力的な子だと思うんです。誰とでもフラットに関わることが出来るけど、たまに適当な感じもあって、そのさっぱりさに益々スキを募らせてた。

模型くんが黄太と教頭先生押し込んだ後にしょんぼりしていると、「友達!ボクが友達!ボクがいるよ!!」ってするのも好きです。ここは確か口元が本当に「ともだち!」って動いてたと思いますが見間違いだったらごめんなさい。優しいなぁこの子…って暖かな気持ちになってました。よく知らない相手にもそんな風に接することが出来るんだもんなぁ。
その後ロッカーから出てきた黄太くんが殴ろうとしてきますが、模型くんを守ろうと翼くんが立ちはだかり、模型くんがそれを押しのける。アツすぎませんか展開が。
古今東西、老若男女全てのオタクが好きじゃないですかそういうやつ。
もう2人の間には友情が生まれているんじゃ~友だちになるのに必要なのは時間じゃないんじゃ~暖かい気持ちのやり取りなんじゃ~~って心のノブが毎回力説してた。




そしてMONSTER好きな理由のもうひとつは、 翼くん(納谷くん)の大一番の魅せ場の盛り上がりです!540たけるver.最高にかっこいい!!!!!



技を決める直前の歌詞が、 「君の涙で僕は目覚める」 なんですよ…目覚めちゃった!翼くんというモンスターが!!
MONSTER(飲み物と曲名)で目覚めちゃったのは模型くんだけじゃなくて翼くんもなんだー!って毎度毎度髪の毛かきあげてからの540たけるver.に大興奮してた。ファイブフォーティー言いたいだけ。えへ。家で観てたら転げ回ってました。そしてここ考えてくださったの誠さんなんですね!!!ありがとうございますアクションの神様…!!!!!

Rusty Nailの話になってしまいますが、蒙古斑先生たちを襲う操られ模型くんのシーン。
あの蹴りに込めた翼くんの願いは、どうか目覚めてくれ!だったと私は思っています。蹴りたくなんてないよ、友だちだもん。
それでも彼には蒙古斑先生達を守る力があって、そこで自分の力を使わないと模型くんが誰かを襲う姿を見ることになっちゃう。そんなの嫌だ!!!って思ったんじゃないかなぁ、違うかな。ヒーローだなぁ翼くん。

結局はモンエナで巨大化した模型くんに捕まっちゃいますが…。ここ色々考えましたが大きくなることにそんなに意味は無いのかなって思ってたら、やっぱり「大きくなったー!やったー!!」なテンションだったらしいので正解だった笑

それからもうひとつ。
公演中はずっと模型くんと翼くんの関係をとてもとても尊い友情だと思って観ていましたが、今振り返ると親と子どものようでもあるなぁって思います。
模型くんから翼くんへの懐き方が刷り込みされた雛鳥みたいだなってふと思いました。生まれて初めて見た存在が翼くんでよかったねぇ模型くん。
「あなたがいたから生まれてきたんだ」が、正しくお母さんに対する感謝のようにとれるなと思ったりしているこの頃です。





②野に咲く花のように

翼くんの優しさと忠次郎とのダンスがじんわり暖かい気持ちにさせてくれる大好きな曲でした。

定時のような空前絶後前人未到の見せ場はないかもしれませんが、忠次郎とのやり取りにも翼くんの素敵なところがぎゅって詰まっててやっぱり大好きな曲…!
銅像壊して焦ってたら更に雨が降りだしてしまい、「とりあえずこれで!ごめんね!」って大事な本傘にして置いていく翼くんの優しさですよ…。
誰も見ていないしこっそり逃げたってバレないのに、ちゃんと忠次郎に「ごめんね!」ってする翼くんいい子~~~って家なら絶対に転がり回ってました。


そして私ね、翼くんがね、靴、あげるとは思いませんでした。

忠次郎が受けた衝撃はどれほどだったのか。靴をくれたんですよ、初めて会った相手が。
今まで(と言っても過去のワンシーンだけですが)大事なものを奪われたり、詰られたりするばかりだったけれど、ある日突然現れた少年が一瞬で光の元へ連れ出してくれた。友だちがいることの心強さや、学校の楽しさを教えてくれた。忠次郎よかったねぇとお母さんの気持ちになります。


時には 暗い人生も翼くんのおかげでトンネルを抜けられたんだなぁと、時にはつらい人生も翼くんとの出会いで雨のちくもりで また晴れることを知れたんだなぁと、本当にあの歌詞が好きで好きでたまりません。
翼くんはそんな大層なことしたと思ってないし、気付いてないのがまた愛しいですよね。
翼くんも忠次郎も野に咲く花のように健気で、優しくて、人を和やかにしてくれる存在でした。全日は暖かな気持ちに溢れていて本当に泣きどころが多かったです。

とてつもなく余談ですが、遠山さんの表情と眉の角度が絶妙で何度も(未亡人だ…)って思ってしまいました。
遠山さんの表情は、出雲の時もですがフェミニンな色気があるなぁと感じました。梅棒&遠山さんのファンの方的にはこの解釈どうなのでしょう。気になります。





③夢幻クライマックス

ここの道玄坂くんと翼くん出雲くんのやり取りが、全編通して1、2を争うレベルで好きでした。

「あなたはわかんない おかえりからの孤独」道玄坂くんが帰ってきて、翼くんが「どこ行ってたのー」と言うように迎えに行くんです。それまでの浅香ちゃんとのやり取りも、そんな大事になっていることも知らないから、いつも通りの元気さで。
でも、声をかけたら様子がおかしくて目を合わせてもらえない。おかしいなって思いながらまた声をかけたら、

「それでも無神経に」
道玄坂くんに払われちゃうんです。

この歌詞の当てはめに気付いた時は正直「やられたなぁ」と思いました。
時と場合によって彼のあの無邪気さは無神経になってしまうんだなと、私自身も気付かされて苦しかった。そこで翼くんがたじろぐ様子に何度も胸が張り裂けそうになりました。ついさっきまで太陽みたいな笑顔だったのに、「無神経」のたった一言であんなに揺らいでしまう姿に人間らしさと、翼くんが生きているのを感じました。


そして突き放された後に登場するのが長谷川出雲。

遠山さんは「なんなんだよ!」と強めに、
櫻井さんは「どうした?」と心配するように、
どちらも好きです。友だちだからこそ、いきなり振り払われたら怒るし、突然の変化に心配する。


またねーーそこの歌詞がこの3人を歌っているようでたまらないんです。

「いつも褒めてくれた 叱ってくれた」
「きっと楽になるし 寂しくなるね」

道玄坂くんが「楽になるね」だなんて言うんですよ…あの優しさが取り柄のような男の子が…思ってもないようなことを口走っちゃうんです。あまりにも自暴自棄すぎるよ道玄坂(突然の呼び捨て)。
それにしても褒めてくれて叱ってくれる友人関係ってなんてキラキラ輝いて尊いんだろう。3人ともずっと一緒にいてね。


そしてその後のユニゾンのダンスは翼くんの「どうしたらいいかわからない」という表情が観ていてとても切なくて苦しかった。
定時だと「なんで!わかんないよ!」と感情大爆発で舞台上からいなくなり、全日だと哀しさ120%の表情で逃げるようにいなくなるんです。
その違いに気付いた時は驚きました。
キャラクターは同じでも演じる人が違えばそれは別人。現実世界でも相手によって見せる表情が変わるように、翼くんもそうなんだと気付いて「い、生きてる〜〜〜!!!」と大興奮しました。
ここの一連のお芝居は、チーム道玄坂を役者さん方多めで固めたからこその見応えだったと思います。私は少なくともそう感じて、本当に最高だったと思っています。

二時間強のストーリーで唯一、翼くんが表情を陰らせたシーン。本当に大好きだった。
納谷くんの役者魂や、お芝居の達者さをまじまじと感じられた瞬間でもありました。そして小道具や演技が異なることでの混乱を乗り越えて演じ分けきった体力と気力を心から尊敬しています。




以上で、超ピカ!セトリから抜き出して感想文アップしよう(そうしないと一生書き上がらない)回のブログは終了です!わーい!ミッションクリア!
ここに書き記した内容は私の感じたことで、他にも沢山の見方があるかもしれない。「そこはこう見えた」「私はこう思った!」みたいな意見があったらぜひ伺いたいです。

それではまたいつかこの続きがあげられたら。あげられたら…いいな…と、出演者皆さんへ向けての愛に溢れるブログをあげる納谷くんに続く気持ちで感想書き進めていきたいです。
でも少年社中さんの『トゥーランドット』観た感想もあげたいなと思っているので、書きたい時が書く時のスタイルでぽそぽそ続けていきます。SNSの更新を頑張る納谷くんにならって、私の今年の目標です。

推しという楽園に出会ってしまった

出会っちゃいました

 

 

 

納谷健さん

劇団patch所属の23歳


 

な!や!た!け!る!ヘイッ( *´﹀`* )

かーーーわいいーーーえーーーかわいい何これかわいい大変だとってもかわいい!!!!!えっ?かわいい!!!!!!!

このツイートは彼が所属している劇団patch(ぱっち)の、同期4人組がかつて動かしていたTwitterアカウントでの自己紹介動画なんですけども、可愛過ぎないです???言ってることちょっとばかり意味わかんないんですけどそこひっくるめて可愛くないです??(訳分からなさすぎて頭に残る)ちなみに彼はツイートした同年9月に劇団入りしているからこの時点ではひよっこ劇団員君。かわいい。オーディション時の21番のゼッケンつけてる納谷くん前髪分けててとってもかわい!!(何度でも言います)

この時から出会いたかったなーーーーーーーーーーという後悔は推しをもつ者にとってつきものですが、それに関してはまた今度私の考えを記録しておきたいです。

 

 

まずは私が彼をどこで知り、どんなところに魅力を感じているのか語らせてほしい!!!!

Twitterの140文字なんかじゃ足りないんだ!!!!!

 

 

納谷くんを知ったのは昨年末、12月20日に溯ります。(驚くほど最近)(トントントンと楽園に吸い込まれていった)(知ってほしい底なしの魅力を)

 

私がその日観劇したのは 、

梅棒 9th "RE" ATTACK 『超ピカイチ!』

そう、あの有名な梅棒さんの第9回公演!!

以前から友人が好きで通っていて、話もちらほら聞いていて興味はあったのですが、足を運ぶことはなかったあの梅棒さんです。それが!!!今回まさかの偶然、奇跡、運命としか言いようのない巡り合わせでチケットを譲っていただき、本当に、ふらっと迷い込んだのが私の運命の分岐点。

 

 

出会っちゃいましたーーーーーー(2回目)

 

徳重マサチューセッツ翼くん

(納谷くんの演じる役名)

 

ここが私の納谷くんライフの始まり

舞台に出てきた瞬間恋に落ちた

目が奪われて、夢中になって高揚して

体温がぐんぐん上がるのを感じた

 

まずなんと言ってもその表現力。

表情や仕草でのお芝居が本当に目を惹きました。あんなに魅力的な表情されたら一時たりとも目を離せない。冒頭の『明日も』のサビのダンスが可愛いんだけどそのほんの少しの時間でも泣き顔?困り顔?したり笑ったり自信ありげな顔したり、ころころ変わる表情が本当にキュート。あとは欧米人という設定ならではの仕草がコミカルで可愛い。人間は動いているものに自然と意識が向くけれど、それだけでない惹き付ける力があると思いました。

あとは本編中1度だけ表情を影らせる、戸惑いを見せる瞬間があって、そこの表情の変化には鳥肌立つくらいに引き込まれました。それはまた翼くんについて書く記事の中でお話出来ればと思います。

表情も仕草も、納谷くんの中で「翼くん」が寸分のブレもなく完璧に仕上がっていたからこそ「こういう時彼ならどう動くか」が考えるより先に出るのだろうなと見ていて感じました。もちろんそれは納谷くんがいっぱいいーーーっぱい考えて悩んで創り上げた基礎があるからだと思います。だからこそ翼くんはあの板の上で生きていたし、私はそんな翼くんだから愛したんです。

 

それから納谷くんの身体能力の高さも特筆すべき魅力のひとつです!

幼少の頃からテコンドーを続けていたそうで、身体のキレが半端ない。全日制、定時制ともにタイミングは違えど彼の身体能力を披露する最大級の見せ場がありました。旋風脚って言うのかな?飛んで蹴って回るんですよ!!!すごい!!!格ゲーみたい!!!!本当に本っっっっ当にかっこいい。誰にも文句言わせない120億点のかっこよさ。初見の日、その瞬間完全に納谷くんに転がり落ちてた。はい好き!!!!!って家だったら叫び倒してた。抗えなかったです。そこまでのシーンでじわじわと好きが募ってはいたのですが、とどめの一発でした。とどめ刺されたのは蓋村黄太(RYOさん)だけじゃなかった笑

ダンスも様々なジャンルの踊りがあるんですがストリートもジャズもヒップホップもなんでもこなせる納谷くん天才なのかなと本当に驚きました。上体のブレなさが半端ない。スローモーションでの動きも上手い。動きの速さを0⇔100で切り替えるのが凄まじく上手い。登場人物紹介ソングでダンサー陣に混じって遜色なく輝けるのが興奮でしかなくて、パワーを感じるダンスに何度もアツくなりました。

 

彼のお芝居も身体能力も、積み重ねた努力があるからこそだと思います。お芝居がしたくてしたくて、この道に入った方。私なんかでは想像できないほどの苦労と努力を重ねてきたのだと思っています。ですが同時に、類稀なるセンスの持ち主でもあるんだろうなと感じます。

天才は99%の努力と1%のひらめき、ではないですけど努力とセンスが重なって彼を『天才』たらしめていると、そう感じます。日頃誰かを褒める時に天才という表現は使わないのですが、納谷くんに関してはそう感じてしまうほどに、表現に、お芝居に、愛されていると思うんです。

 

出会っちゃったなぁ…………(3回目)

 

他にも納谷くんの魅力は文体から感じられる謙虚さや誠実さ(年末年始のご挨拶の丁寧さには目玉飛び出るかと思いました)、周りの方から愛される真っ直ぐさやひたむきさ、かと思えば芯がとても強く曲がらない強さをもっているところ等々、納谷くんを知ってからまだ数週間の私ではありますがあげればキリがありません。これから先納谷くんを知っていく中でもっともっと色々な面を感じられるのだと思うと楽しみで仕方ないです。

 

patchの舞台は 大阪ドンキホーテ のDVDを、この記事を書いている前日に初めて観ました。初patch。この感想はまた別の記事にあげたいと思いますが、全体通しての印象は教訓を含んだ絵本のようでした。芸術鑑賞会で伝えたいメッセージのひとつはそれかなって。それとは別に深読みしたくなる部分も沢山あって、終わってすぐリピートして観ました。新たな発見や気付きがあったりするのでまだまだ見返したい作品です!

あとはpatchの皆さん仕込みやバラシ、小道具、映像等それぞれの特技を活かして自分達で出来るところは自分達でやるのが劇団って感じでとても素敵ですね…!納谷くんはもちろん、劇団patchさんにもますますハマりそうな予感です。