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帰ってきた 国産本マグロ -Strikes Back!- 感想

昨日初日を迎えられました舞台
帰ってきた 国産本マグロ -Strikes Back!- を観劇してきました!

行ってよかったーーーーーーーー!!!!!!
本当に楽しかった!!!!!!!!
90分間、たったお二人で繰り広げられる人生。その全てに魅了されてきました。

ここからはネタバレを大いに含みますのでご注意ください🐟🐟🐟⚠️
















観劇後気持ちのいい疲労感に包まれながら、
90分間ノンストップで演じられたお二人に本当にお疲れ様でしたという言葉がまず思い浮かびました。
お芝居の中で、笑って泣いて、ときには怒って、暴れてはしゃいで…あの内容をたった2人で90分間演じ切った塩野さんとゲッツさん体力オバケですね…!
本当にお疲れ様でした!!




お話は、ある兄弟が病院の待合室で会話するシーンから始まりました。

兄(塩野さん)のお嫁さんが出産間近で、それをソワソワ待つ弟(ゲッツさん)と、対照的にどっしり構えて待つ兄。
なんで弟がこんなにソワソワしてるんだろう?もしかして子どもの父親は弟だったり…!?なんて邪推をしたりもしましたが、そんな考えが浮かんだあの時の私をぶん殴りたい!!!!!!!!!



高校生の時に家を飛び出した兄と、それを心からは許しきれていない弟が
昔懐かしい話をしながらコントパートが挟まり、最後は芝居パートでごりごりにメッセージが込められているという構成でした。


コントパートの
弟と年上部下タケダさん編 (勝手に命名)
兄とアニキと姐さん編 (勝手に命名2)

両方めっちゃくちゃにおもしろかった…!お腹抱えて笑ってスッキリしました( *´﹀`* )



タケダさん 愛おしい(結論)

部長のとこ行く!ってタケダさんと、転勤取消の理由をきっぱり言えない弟くんのシーン
笑える場面のはずなのに涙が滲んできました。弟くんの、言えないから引き下がってよタケダさん…!って葛藤が苦しくて…。
弟くんが出世おじゃんにされてもタケダさんのこと許せちゃうのがわかるくらい、タケダさんの憎めなさがひしひしと伝わってきました。
3000円ぽっちでケチケチしちゃうけど…1500円くらい私が出してあげたい…


兄とアニキと姐さん編は、
塩野さんってダメ男の役が似合いすぎてしまうのでは…!?!(最大の褒め言葉)と確信した瞬間でした。褒めてます、最高に褒めてます。
友人から二つ前の梅棒公演での塩野さんの話を聞いて、ダメじゃない塩野さんも観たいと切実な願いを抱えている私がいます。という余談!

タケダさんもお兄ちゃんも、あんっっっっっっなにダメダメなのに、愛おしくて守ってあげたくなる雰囲気最強すぎませんか…?
パンツ一丁で逃げ出しちゃうわ、もうダメだ~殺されるんだ~ってめそめそしてるわ、だめだめなのに全部かわいい…びっくりした…姐さんが構いたくなるのもわかる…
というわけで、お兄ちゃんは2019年間男にしたい男大賞を受賞しました!!!!!(?)

いつもより多めに着替えております!なゲッツさんにもお疲れ様でしたと労いの拍手を送りたいです。沢山笑わせて頂きました(*ˊᵕˋ*)
姐さんの時、格好はギャグ寄りに変化するのにかなり色気があって塩野さん撫でくり回すシーンちょっとドキドキした…
アニキの時のドスの効いた声がとっても好きでした!


兄、弟、タケダさん、姐さん、アニキ
たった2人で数々の人間模様を行き来していたにも関わらず、目の前で繰り広げられる複数の人生がスッと入ってきて魅入ってしまいました。






そして、お二人の魅力にずぶずぶと引き込まれてからの最後のお芝居パート。

前半のお腹抱えるくらい笑える流れがあったからこそ、そこからの落差が凄まじかったです。絶望でした。
不意打ちだわ。洞窟の生き埋めよ。空が落ちて来たみたい!くらいの気持ちになりました。(耳をすませば大好き)

一気にゲッツさんの語気が強まって、
「なんかおかしい」と思いながら観ていてハッッ!!!!と気付いた時、本っっっっ当に全身が心臓になったみたいでした。つらくて、しんどくて、痛くて痛くて仕方なかった。お兄ちゃん、死んじゃってたんですね。

家とか気兼ねなく声出せる所だったらどうしようもないくらい嗚咽漏らしてました。必死で堪えた。
前半の流れがあって、あの兄弟のことが大好きになっていたからこそ息が上がって呼吸困難に陥ってしまいそうでした。


お二人のお芝居が共鳴して空気がどんどん濃密になっていくのとか、観ている側もどんどん入り込んでいく空気感とかを肌で感じて、更に気持ちが昂りました。

だめだめだけど愛おしいお兄ちゃんが一気に父や兄貴の顔になるのがもう~~~もう~~~!!!たまらなかったです!!
ベタなんですよ?ベタ中のベタなんですけど、何ひとつクサくないんです
演じたお二人と脚本や演出・構成を考えられた皆さんの力が掛け合わさって、濃い空間が造り上げられたのを感じました。



最後のシーンで特に印象に残ってるのは、お兄ちゃんの代わりになんてなれないって弟に、代わりになんてならなくていい、影を背負わなくていいって話すところです。

誰か身近な人が亡くなると、その人の分までって考えがちだけど、そんな気負わなくていいんだ、って。
それは生き続ける側にとって救いの言葉だなぁなんて思いました。お兄ちゃん急にお兄ちゃんするじゃん…。

新たな命が、自分の分身が、守るべき存在がこの世に生まれたのに、それを見守り続けられないことの辛さったらどれくらいなんだろう。塩野さんの表情にとても惹き付けられました。


最後望くんを抱き上げる弟くんの表情もとても最高でした。
お兄ちゃんがそれまでの人生に反撃、Strikes backしたかった想いは、お嫁さんとの希望である望くんがこの世に生まれてくることで成されたのかな。そうだったらいいなと、願っています…!






と、殴り書きですが
初めての国産本マグロさん観劇の感想でした!(あまりにも殴り書きだから読み返して書き直したりするかもしれない)
本当に楽しかったし面白かったし、泣いて笑って明日もまた頑張ろうって思える出会いでした。

今回は友人に誘われて1回のみだったけど、次回公演あったら日程調整して複数回観たいなぁと思ってます!

とても素敵な時間をありがとうございました( *´﹀`* )